日本ヒューレット・パッカード(HP)とサンモアテックは25日、Java環境で大量のバッチ処理を高速に行うためのフレームワーク「sunbatch」に関し提携すると発表した。サンモアテックが提供するsunbatchと、HPが提供するHP Integrity サーバを組み合わせて提供していく。

sunbatchは、サントリーがメインフレームを撤廃する際に使用したフレームワークを基に、サントリー、サン・マイクロシステムズ、サンモアテックの3社が開発したものである。分散・並列処理メカニズムのフレームワーク化による開発品質の均一化や、並列処理機能によるJavaによるバッチ処理時間の短縮などの特徴があり、従来Javaでは難しいといわれてきたバッチ処理システムの高速化を実現している。

HPでは、昨年6月からメインフレーム上のアプリケーション資産を最新の技術を使ってオープンシステムに移行させる「メインフレーム・オルタナティブ・プログラム」(MFAプログラム)を推進している。

今回の提携で、HPはMFAプログラムにsunbatchを採用し、バッチ処理システムをJavaで構築することを進めていく。一方、サンモアテックはHP Integrity サーバなどで採用しているHPのサーバ向けOS「HP-UX」をsunbatchの推奨プラットフォームとする。また両社は、Javaを用いてバッチ処理システムをオープンシステム上に構築するためのコンサルティングや提案のほか、広告展開やワークショップ開催などのマーケティングも共同で行っていく。