フィンランドのF-Secureは、アニメ「ザ・シンプソンズ」の登場人物である「ホーマー・シンプソン」を名乗る人物から、iPod Linuxに感染するウイルスの検体が提出されたことをBlogで明らかにした

Blogのエントリーによると、提出された検体はあくまでもiPod Linux上で動作するものであり、通常のiPodでは動作しないという。iPod LinuxはuCLinuxベースのOSであり、iPodを使ってサードパーティ製ゲームなどのソフトウェアを動作させることができるとされる。

F-Secureは、今回提出された検体はあくまでも「実証試験コード」レベルのものであり、実世界の脅威とは程遠いだろうとみているが、一方で、ウイルス作者たちはこうしたポータブルデバイスにも目を向けていることを如実に表しているとしている。

F-Secureではこの検体が動作するところまでは確認できなかったが、Kasperskyでは動作が確認できているようだと報告している

iPod Linuxに感染する検体の提出記録。ご丁寧にも名前は「ホーマー・シンプソン」で、メールアドレスは「スプリングフィールド原子力発電所」となっている……
画像提供: F-Secure