今回のテーマは「光軸」と「車検」の関係性についてです。
私の周りで「光軸検査で引っかかって車検に通らなかった!」という声を度々耳にします。
では何故この検査に引っかかってしまう人が多いのでしょうか?
本記事では、「光軸検査に引っかかってしまう原因は?」「どうやって調整すれば良いの?」という疑問について徹底的に解説していきます!
車検で光軸検査に引っかかってしまう原因は?
光軸検査で引っかかってしまう最も多い原因はそもそも注意すべき点を間違えていることです!
ヘッドライトにはハイビームとロービームがあり、ハイビームは走行用前照灯、ロービームはすれ違い用前照灯のことを言います。
以前の光軸検査はハイビームを基準としており、「照らす方向が合っていれば通る」という簡単な検査方法でしたが、2015年9月1日からロービームが合否の基準となりました。
こちらはエルボー点の位置が合っていなければいけないのですが、そこを見落として車検で不合格になる車が続出しています!
では、どのように調整すれば車検に通るのでしょうか?
光軸の調整方法
至近距離だと誤差が出たり、離れすぎていても光が弱くなり正しい位置が分かりづらくなる為、壁から3m程離れ他所から純正のままヘッドライトを照らします。
レベライザーがあれば0に戻しておき、カットオフラインをエルボー点がわかるようにマスキングテープなどでマーキングします。
バルブを交換したら同じ位置からヘッドライトを壁に当て、マーキングに合うように調整すれば完了です。
また、ズレていた場合は光軸調整用のネジを回して調整できます。
一度に回すと光軸が大きく動いてしまうので、確認しながら少しずつ回すのがコツです。
なお、樹脂製のネジですと力の入れ過ぎや無理に回すと、ねじ山が削れたり破損する恐れがあります。
修理、交換には高額の費用がかかるので注意してください。
光軸はずれやすい
光軸はずれる機会が多く、車の運転中に何かにぶつかった時や段差に乗り上げた時はもちろん、後部座席に人が乗っているだけでも影響が出てきます。
一時的な対策として、レべライザーというダイヤルで調整が可能だったり、最近ではオートレべライザーというコンピューターによって光軸を自動的に調整してくれる機能が搭載されている車もあるので、それらで調整できます。
ですが注意点として、ヘッドライトのバルブを社外品に交換した際にはバルブの位置がずれて正しくリフレクターやプロジェクターに反映しなくなる恐れがあり、その場合はレベライザーでもオートレベライザーでも調整できなくなります。
また、光軸が常にずれている場合は根本的な調整が必要となります。
車検の前に予備検査で確認も
検査場にある測定器と同等の機械が揃っている『テスター』と呼ばれる場所があります。
本来は業者のためのサービスですが、一般ドライバーも利用でき、その場で調整できるのでユーザー車検は重宝するでしょう。
光軸だけでなく他の検査項目の予備検査ができますが、光軸だけですと2000円程度の料金で済みます。
自分で光軸を調整しても、検査場まで持ち込む間にズレて車検に通らないということもあります。
ですので、車検前に不安のある方やどうしても車検に通らない時などは検査場に入る前に近くにあるテスターで予備検査に頼ってみると良いでしょう。
結論
光軸検査はロービームのエルボー点の位置が合っているかが合否に関わります。
車検に通るためには調整をする必要があるのですが、方法はいくつかあります。
また自分で調整しても車検に通らない場合や検査前に不安がある方はテスターで予備検査を利用することをお勧めします!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では、「光軸検査に引っかかってしまう原因は?」「どうやって調整すれば良いの?」という疑問について解説させていただきました。
車検に向けての準備はもちろん、安全で快適なカーライフを送るために参考にして頂けたらと思います!
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