Twitterがイーロンに買収されて約4年、どうせXにするならアイコンは紅に染めてくれ、と言い終わる前に次々と仕様の変更が行われた。
その変更が全て改悪だったとまでは言えないが、少なくとも私にとってはずっと向かい風であり、TwitterがXになってから生え際が10センチ後退し、デフォルトで歯茎が見えるようになってきた。
特に最近行われた検索機能の仕様変更は、我々エゴサーチを生業とする者にとっては廃業を考えるレベルの改悪だった。
もはやこれが仕様変更なのかどうかも不明であり、ただ検索機能が突然ガバガバアメリカンビッチと化し「カレー沢薫」でエゴサーチすると「風薫る初夏、丹沢湖のほとりでカレーを食った」みたいな投稿まで拾ってくるようになったし、ミュートやブロックを貫通するため、私に苦言を呈している奴と逆カプの者をかたっぱしからミュートしてきた草の根活動も水泡に帰した。
また、エゴサーチのすきま時間にタイミー的にやっている漫画業にも影響があり、まず「気に入ったら本買ってね」とアマゾンリンクが貼っている投稿は表示されづらくなっているというし「〇〇が××した話」でおなじみの漫画投稿も前に比べて伸びが悪くなってきたように感じる。
Xはハートマン軍曹級に差別なく、全人類に厳しいが、クリエイターには特に厳しく、我々はX界の微笑みデブポジションなのではないかとすら思えてきた。
しかし、突然クリエイターが「気に入った!うちにきて妹と不悪苦していい!」と「優遇」を受ける側になるかのような仕様変更が発表された。
それが「オリジナルコンテンツ報酬プログラム」である。
インプレゾンビの終焉、クリエイターに春は来る…?
Xは前から収益化を実装していたが、単純に投稿そのものが多く見られれば収益が入るというものではなかった。
当初重視されたのは「リプ欄」であり、リプ欄の投稿が多く見られるほど収益が入るようになっていたようだ。
その仕組みが生み出した哀しき存在が「インプレゾンビ」である。
己の投稿をバズらせなくても、バズっている投稿のリプ欄にぶら下がれば収益が入る仕組みだったため、少しでもバズった投稿のリプ欄は瞬時にラクーンシティと化していた。
何で投稿ではなくリプ欄重視かというと、おそらくイーロンがXでの「活発な議論」を求めていたからだろう。
実生活では皮膚呼吸すら殺して生きているような貧乏人がX上でだけ鼻息荒く他人のリプ欄で持論を展開する様を見るのが大好き、かどうかはわからないが、とにかくリプの盛り上がりに金を払っていたことは確かだ。
その仕様はその後変更され、依然投稿そのものより、その投稿に対する「反応」が収益化されるのだが、プレミアムユーザー、つまり課金者からの反応に応じて金を払うようになってきた。
つまり、どれだけバズっても青バッジもつけていないような貧乏人だけに騒がれているような投稿には価値がないと思っているかどうかは知らないが、とにかく課金者の反応を重視するようになったし、そもそも収益化プログラム自体課金ユーザーしか参加できない。
どちらにしても、投稿そのものではなく、リプ欄での活発なやり取り、投稿に対する反応が重視されると言われたら、私のような独り言ツールとしてXを使っており、リプは猫写真にしか返さない人間には不利な仕様である。
だが突然、オリジナルコンテンツを投稿した奴に報酬をやる、と言い出したのである。
詳しい仕組みはまだわからないが、とにかく漫画など、オリジナルコンテンツを発信した人間が儲かる仕様になるのだろう。
むしろ何故今まで、バズった投稿そのものではなく、それに対するリプや反応の方が重視されていたんだという話だが、とにかく漫画家などコンテンツを発信するためにXをやっている人間にとってはおいしい変更になるのではないかと思われる。
しかし油断してはいけない、私は今微笑みデブから、狂四郎2030のカレーに喜ぶデブの顔になっている。
そこで「金をもらっていいのか!」と色めき立つと、その後に死ぬような気がしてならない。
実際、この「オリジナルコンテンツ報酬プログラム」への変更のため、従来の収益化プログラムは終了させられているため、今までこれで稼いでいた者は収益がなくなり、新たなプログラムへの対策を考えなければいけなくなる。
例えこの仕様変更により、漫画家は収益がもらえる上に自著の宣伝にもなるという確変が起きたとしても、それは胴元の仕様変更により一瞬にして終わるし、特にXは急にはじめて急に終わるためそれに頼るのは非常に危険である。
しかし、今まで見た瞬間「何の得もない」と判断できる新機能の発表しかなかったのに対し、ワンチャンあるかもと思える変更がきたのは良いことである。
もし、私がXにやたら漫画を投稿するようになったら、そういうことだと思って欲しいし、短期間でこのプログラムが終わったら「あのカレー食いすぎたデブみたいになったんだな」と思って欲しい。
