前回に引き続き、ARのお話です。ARKitが提供されたことで、ARを使ったアプリを開発しやすくなったiOS 11。では、実際にどんなふうに活用されているのでしょうか。今回は様々な種類のARアプリをご紹介します。

多数のモードで映したものを測れる「AirMeasure」

画面上をタップすることでカメラに映したモノの大きさを測ることができるアプリ。単純なメジャーはもちろん、カメラとモノとの距離を測ったり、部屋の平面図、3Dの立方体や家具を置く、テレビのサイズを試すなど、様々なモードが搭載されています。

  • タップしたポイント間の長さを測る「Point+Shoot」モードや、サイズを自由に調整できる立方体をレイアウトできる「3D Cube」モード

  • その他、様々なモードを搭載。測ったものの履歴が画像と共に自動的に記録されるので、メモ代わりにも便利

LightSpace

空中に光の線を描き、写真や動画を撮影できるカメラアプリ。描いたものは空間に位置が固定されるので、カメラを動かした時に、リアルにそこに置かれているように見えるのが特徴。描画ツールには、発光するブラシの他に光や火花が飛び散るようなエフェクトも用意されています。

  • カメラを向けて空間を認識させ、指で線を描いていく。火花が散るようなブラシも

  • カメラを動かすと、描いたものもそこに存在するように映ります

World Brush

LightSpaceと同様に空中に文字や絵を落書きできるアプリですが、こちらは意図的に消さない限り描いたものがその場所に残るのが特徴。マップを開くと保存されたペインティングの位置が示されます。ただし、保存されたものはその場所へ行ってWorld Brushのカメラを向けないと見ることができない、というのが面白いところ。現在、世界で5万以上のペインティングが共有されています。

  • カメラに映し出された空間に指で、またはiPhoneを動かして描き、保存。他の人が後から見ることができます

  • 保存されたペインティングの場所はマップ上に表示されます

スカイ・ガイド

もともと、位置情報を利用してiPhoneを向けた方向に星座を映し出すアプリでしたが、これにARモードが追加されました。ARモードではカメラに映した実際の風景に、星座を重ねて表示させることが可能です。曇った日でも、明るい都会の夜空でも、空の向こうにある星座をはっきり見ることができます。

  • カメラに映った風景に、星座の図を重ねて表示

地図カメラAR

https://itunes.apple.com/jp/app/id1296541691?mt=8

選択した場所のマップを3Dにして、テーブル上に広げてあるかのように表示させることができるアプリ。マップは指で移動させることもできますが、自分が動いて見る位置を変えることも可能。立体地図の上を歩いているような視点はちょっと新しい感覚かも。

  • 地図を表示させて「AR」ボタンをタップすると、目の前の空間に立体地図が表示される

自分が歩いて地図の上を移動したり、近づいて見ることが可能