臓器移植で超能力を得るという設定で展開されるカン・ヒョンチョル監督最新作『ハイファイブ!』(公開中 配給:クロックワークス)の『全力坂』風シーンの調査報告が公開された。

  • カン・ヒョンチョル監督最新作『ハイファイブ!』の『全力坂』風シーンの調査報告が公開

    カン・ヒョンチョル監督最新作『ハイファイブ!』の『全力坂』風シーンの調査報告が公開

『ハイファイブ!』は、臓器移植で超能力を得る、という奇想天外な設定で展開されるヒーロー・エンターテインメント。監督は、『サニー 永遠の仲間たち』(2011)『スウィング・キッズ』(2018)を手掛けたカン・ヒョンチョルが務める。

今回、日本の深夜バラエティ番組『全力坂』風シーンの調査報告が公開された。

3度にわたるオーディションを経て抜擢された逸材イ・ジェインが演じるワンソは、テコンドー選手を夢見る女子中学生。幼い頃から全国大会を5連覇するほどの実力を誇っていたが、試合中に心臓が停止。長い闘病生活を経て心臓移植を受けたことで、常人離れした"怪力と超スピード"の超能力に覚醒する。

長い闘病生活を経て、思いきり走れる身体と規格外のパワーを手にしたワンソ。自由に駆け回れる喜びを抑えきれず、満面の笑顔で坂道を一気に駆け上がるシーンは、予告編でもひときわ印象的である。時速100kmで街を疾走する規格外のパワーと、その爽快な走りっぷりは、日本の人気TV番組『全力坂』を彷彿とさせる。思わず「この坂もまた、実に走りたくなる坂である」という、おなじみの名フレーズが聞こえてきそうだ。

では、この坂はいったいどこにあるのか? カン・ヒョンチョル監督に撮影地を尋ねると、「韓国に実際に存在する坂です。撮影スタッフが様々な場所を探す中で見つけてきてくれました」とのこと。さらに「坂の名前までは覚えていませんが、ソウルから近い城南(ソンナム)という場所にあります」と、貴重なヒントを明かしてくれた。

そこで、この証言を手がかりに徹底調査してみた。 映画に映り込む街並みや建物、看板を現地のストリートビューと照らし合わせたところ、撮影地は韓国・京畿道城南市の太平洞付近と判明。実在する住宅街の坂道が、映画では超能力少女の疾走を彩る舞台となっていたのだ。

実は城南市は、急勾配の坂道が数多く存在する街としても知られている。なかでも太平洞周辺には、その現実離れした急勾配の景観がクリストファー・ノーラン監督の映画『インセプション』(2010)を連想させることから、「城南インセプション」と呼ばれる一帯も。ワンソが走った坂とは別の場所だが、この街ならではの起伏に富んだ地形が、映画のダイナミックな映像にも一役買っている。

さらに、このシーンは『ハイファイブ!』という映画の誕生にも深く関わっている。企画の初期段階から製作陣の頭にあったのは、「坂道を駆け上がる制服姿の少女」という一枚のイメージ。そこから、心臓移植によって誰よりも強い力を手に入れる主人公・ワンソが生まれたのだ。

このシーンに込めた意図について監督は、「描きたかったのは、思春期の少年少女が抱えるもどかしさや、10代ならではのエネルギッシュさです。それを爆発させる描写として、坂道を全力でかっこよく駆け抜けてみたら面白いんじゃないかと考えました」と、制作の裏側を語った。

ちなみに『全力坂』の存在について伝えると、「そんな番組が日本にあるんですね! 面白そうなので、ぜひ探して見てみたいです(笑)」と笑顔で答えてくれた。

■ストーリー
ある男の臓器を移植されたフツーの5人は、その日、規格外の"超能力"を手に入れた。時速100kmで街を駆ける「心臓」、万物を吹き飛ばす「肺」、全デバイスを掌握する「角膜」……。 共通点は、ドナーが同じだということだけ。境遇も性格もバラバラな5人は、前代未聞の寄せ集めヒーローチームを結成する。しかし、同じドナーから「膵臓」を移植された男——新興宗教の教祖ヨンチュンが降臨。5人の能力を奪い尽くして「神」になろうとするヤツを、最強の絆でぶっ飛ばせ!

■出演者(役名:俳優名)
ワンソ:イ・ジェイン
チソン:アン・ジェホン
キドン:ユ・アイン
ソンニョ:ラ・ミラン
ヤクソン:キム・ヒウォン
ジョンミン:オ・ジョンセ
ヨンチュン:パク・ジニョン
年老いたヨンチュン:シン・グ

■スタッフ
監督:カン・ヒョンチョル

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