家の中を見回してみると、まだまだ意外と多いのが乾電池で動く機器。テレビやエアコンなどの各種リモコン、ワイヤレスマウス、時計、子どものおもちゃなど、わが家でも単3形や単4形の乾電池を使う製品があちこちにあります。
電池が切れるたびに新品へ交換するのももったいないので、そろそろ充電式電池も使ってみようかな……と思っていたところ、IKEAで見つけたのが「STENKOL(ステンコル)充電器」で、価格は899円。ただ、わが家には使い捨ての単3形アルカリ乾電池の買い置きがまだたくさんあるので(充電池に目覚めるのが、ちょっと遅かったようです)、今回は買い置きのない単4形から始めることに。単4形の充電式電池「LADDA(ラッダ)」は4本で499円。あわせても1,398円だったので購入してみました。
- 商品名:STENKOL ステンコル 充電器
- 型式番号:E2020-1
- 価格:899円
- 対応電池:単3形/単4形のニッケル水素充電池(1~4本)
- 入力:100-240VAC
- サイズ:幅77×奥行き34×高さ110mm(奥行きは本体のみの実測値。プラグを含むと50mm)
- 重さ:約89g(実測)
- 商品名:LADDA ラッダ 充電式電池 HR03 AAA(単4形)
- 価格:499円(4本入り)
- 電圧:1.2V
- 容量:750mAh
- くり返し使用回数:約1,000回
- 生産国:日本
電池をはめ込んで、コンセントに挿すだけ
使い方はシンプル。充電器のスロットに電池をはめ込んだら、本体をそのままコンセントに挿すだけ。ケーブルもACアダプターもありません。「使おうと思ったらケーブルが見つからない」なんてこともなく、スイッチすらないので、説明書を読まない派の筆者でも迷いようがありません。
単3形と単4形の両方に対応しているのも良き。しかも1本から4本まで、好きな本数で充電できます。「単4を3本だけ使うLEDライト」のような、半端な本数の機器って意外と多いので、これは便利!
スロットごとにLEDランプが付いていて、白く点滅していれば充電中、白く点灯すれば充電完了。1本ずつ個別に充電を管理する仕組みなので、それぞれの充電状態を気にせずセットできるのも便利。充電できない電池や、向きを間違えた電池を入れると赤く点滅して教えてくれます。
電池を押さえるフタがないので、何かの拍子に電池が落ちないか気になるところ。そこで、電池をセットしたまま本体を揺らしたり、軽くぶつけたりしてみましたが、電池が外れることはありませんでした。スロットに「置く」というより「はめ込む」感じでしっかり固定されるので、ここは心配しなくてよさそうです。
グレーがかった落ち着いた色と、丸みのあるデザインも好印象。充電中にコンセントから飛び出していても、部屋の中で悪目立ちしないのはグッドです。ちなみにSTENKOLはスウェーデン語で「石炭」、LADDAは「充電する」という意味。充電器なのに石炭とは、なかなか渋いネーミングですね。
逆さまに挿してもOK! 2口コンセントで地味に助かる
本体裏面の文字の向きを見るかぎり、余白のある側を上にするのが自然な向きに見えます。ただ、試しに上下逆さまに挿してみたところ、問題なく充電できました。
これが地味にうれしいんです。たとえば壁の2口コンセントで下側がすでに埋まっている場合、上側に逆向きで挿せば、本体が上へ逃げるので下のプラグと干渉しません。直挿しタイプはコンセントまわりの状況によって使いにくくなりがちですが、向きを選べるだけで設置の自由度はグッと上がります。
プラグは畳めない。ここは惜しい……
使っていてまず気になったのが、コンセントのプラグを畳めないこと。本体から金属製のプラグが常に飛び出した状態なので、引き出しなどに収納するときはちょっと邪魔です。ケーブルレスでスッキリしているだけに、ここは惜しいところ。
もうひとつ、本体が大きいため、電源タップとの相性はよくありません。差込口が横一列に並んだタップで試したところ、端っこの口に挿しても隣の口をふさいでしまいました。差込口が縦向きに並ぶタイプでも結果は同じで、すぐ隣の口に本体が掛かってしまい、隣の口は使えません。
どちらのタップでも2口ぶんを占領することになるので、挿しっぱなしにはせず、充電するときだけ挿して、終わったら抜いて片づける使い方がよさそうです。そうなると、毎回しまうたびにプラグの出っぱりが邪魔になるわけで……やっぱり畳めないのが惜しい!
「急速充電」でも数時間はかかる
公式サイトには「急速充電」とありますが、スマホの急速充電のように「ちょっと待てばすぐ満タン」という製品ではありません。
取扱説明書によると、単4形750mAhのLADDAの場合、充電時間の目安は4本同時で約6時間。3本なら約4.5時間、1~2本なら約3時間です。充電電流も1~2本のときが0.28A、4本同時だと1本あたり0.14Aと半分になる仕組みで、一度に充電する本数が少ないほど早く終わります。実際の時間は電池の残量や状態、周囲の温度によっても変わります。
寝る前にセットして朝まで待つ使い方ならちょうどいい感じですが、「いま電池が切れたからすぐ使いたい」という場面には不向き。予備のLADDAを用意しておき、切れたら充電済みのものと交換して、空になったほうを充電器へ、というローテーションで使うのがよさそうです。急ぎなら、一度に4本ではなく2本までにする手もあります。
なお、電池の残量は表示されません。充電中は白点滅、完了すると白点灯、エラー時は赤点滅で知らせてくれます。あくまで「挿して待つだけ」の割り切った充電器です。
「どんな電池でも充電できる」わけではない
ここは要チェック! STENKOLで充電できるのはニッケル水素充電池だけです。しかも単4形は500mAh以上、単3形は1,000mAh以上という条件付き。容量の小さい充電池は対象外なので、手持ちの他社製電池を充電したい人は容量を確認しておきましょう。
もちろん、使い捨てのアルカリ乾電池を充電するのはNG。同じ単3形・単4形だけに、うっかりセットしてしまいそうなのが怖いところ。充電式と使い捨ては、保管場所を分けておくのがおすすめです。
単4形のLADDAは日本製。4本で499円
冒頭で触れたとおり、今回選んだのは単4形のLADDAです。
パッケージ裏には「Made in Japan」の表記があります。4本499円、1本あたり約125円で日本製というのは、なかなか優秀。パッケージには約1,000回くり返し使えることを示す表示もあります。実際の寿命は使い方によって変わりますが、使い捨て電池を何度も買い足すことを考えると、経済的に使えそうです。子どものおもちゃのように電池の減りが早い機器でも、「また電池なくなったの?」と新品を開封せずに済むのは、やっぱり断然ラクです。
ただし、気になるところもあります。まず電圧は1.2Vで、一般的なアルカリ乾電池の公称電圧1.5Vとは異なります。機器によっては充電式電池の使用に向かない場合もあるため、使用する機器側の説明書も確認しておくと安心です。
容量は750mAh。使い捨てのアルカリ乾電池は機器によって取り出せる容量が変わるため単純には比べられませんが、リモコンや時計のように消費電力の小さい機器では、アルカリ乾電池のほうが1回の交換で長く使える傾向があります。一方、LADDAの強みは充電して何度も使えること。電池交換の頻度だけでなく、使う機器や使い方に合わせて選ぶのがよさそうです。
もうひとつ、見た目がシンプルすぎるのも良し悪し。おしゃれなグレーの外装は充電池っぽく見えないので、家族がうっかり使い捨て電池と間違えて捨ててしまわないよう、ひと声かけておくと安心です。まあ、いちばんやらかしそうなのは筆者自身なのですが。
実は使い始めてすぐ、LEDライトに入れていた充電池が思ったより早く暗くなり、「あれ、もう切れた?」と感じる場面がありました。不良品かな……と思いつつ、あとから説明書を読んでみると、新品の充電池は2~3回充放電をくり返すと本来の性能を発揮する、との記載が。疑ってごめんなさい。説明書は先に読むものですね。最初の数回は持ちが短くても、焦らなくて大丈夫なんです。
気になるお値段は?
充電器の価格は899円。1,000円を切っており、初めて充電式電池を試すための充電器としては手を出しやすい価格です。単4形なら、電池の499円とあわせて合計1,398円。1,500円でお釣りがきます。
まとめ:はじめての充電池にはアリ。プラグと充電時間は割り切りを
STENKOLとLADDAの組み合わせなら、あわせて1,398円でサクッと充電式電池を使い始められます。電池をはめ込んで挿すだけの手軽さと、1本単位で充電できる使い勝手は、さすがIKEAです。
一方で、「プラグが畳めない」「電源タップでは隣の口をふさぐ」「充電に時間がかかる」「残量表示がない」点は、購入前に知っておきたいところ。速く充電したい人には不向きですが、家で電池をのんびり回していくならぴったり。電池を買いに行く手間から解放されたい人は、試してみる価値アリです。








