筆者は普段、Appleの「AirTag」をキーホルダーに付けたり、財布の中に入れたり、自転車に取り付けたりして使っています。鍵や財布が見当たらないときや、自転車をどこに停めたかわからなくなったときなど、iPhoneの「探す」アプリから場所を確認できてなかなか便利。
そこで今度は、毎日持ち歩いているバックパックにも紛失防止タグを入れておきたくなりました。カフェやベンチでバックパックを足元に置き、そのまま忘れて立ち去ってしまったら……と考えると、鞄にもタグを入れておきたくなります。とはいえAirTagは1個5,480円(4個入りは18,400円)。もう1個買い足すとなると、おいそれとは手が出ません。
そんなとき、ドン・キホーテで見つけたのが、ロジテックの使い切り紛失防止タグ「amine(あみね)」LGT-NNTG1BKAです。店頭価格は3,949円でしたが、特価で1,650円になっていたので購入してみました。充電も電池交換も不要で、最大5年間使えるというのがウリ。鞄に入れっぱなしにするなら、電池の心配がいらないのも好都合です。
- 商品名:最大5年 使い切り紛失防止タグ(スマートタグ)「amine(あみね)」iOS用
- 型番:LGT-NNTG1BKA
- ブランド:ロジテック
- 購入場所:ドン・キホーテ店頭
- 価格:1,650円(特価。通常の店頭価格は3,949円、製品はオープン価格)
- カラー:ブラック、ホワイト
- 本体サイズ:約28×37.5×8mm(突起部を除く)
- 質量:約16g
- 電源:使い切りバッテリー(電池交換不可)
- 最大稼働時間:最大5年間(接続状態での最大値)
- 防水防塵:IP68(水深1.5m、60分間)
- 対応OS:iOS / iPadOS 26、18、17、16
- 付属品:ストラップ、ご利用開始マニュアル
AirTagにない「ストラップ穴」がうれしい
まず手に取って感じたのが、AirTagとの形の違いです。AirTagはボタン電池のような丸型で、本体にストラップを通す穴がありません。キーホルダーや鞄に付けるには、別売りのホルダーやケースが必要になります。
その点amineは、角の丸い四角形のタグ型で、本体の角にストラップホールを備えています。しかもストラップが付属するので、買ってきたその日に鞄や鍵にサッと付けられるのがうれしいポイント。ワイヤータイプやチェーンタイプなど、いろいろなキーリングも通せます。AirTagの場合、ケース代まで含めると出費がかさみがちなので、このストラップ穴は地味ながら大きな差だと思います。
防水防塵性能はIP68。水深1.5mで60分間の防水条件をクリアしています。AirTagもIP67の防沫・耐水・防塵性能を備えていますが、amineはそれを上回る等級です。筆者の鞄は普段使いしているアウトドア向けのもので、雨の日もそのまま持ち歩きますし、キャンプや川遊びに出かけるときにも持っていきます。鞄ごと雨に濡れたり、水辺でうっかり水をかぶったりしても、気にせず入れっぱなしにできるのは心強いところです。
ただし、水中ではBluetoothの電波が届かないため、位置の特定や音を鳴らす機能は使えません。「水に落としても壊れにくい」というだけで、「水中で見つけられる」わけではありません。
設定は「探す」アプリに追加するだけ。ただし最初が肝心
専用アプリのインストールは不要で、iPhone標準の「探す」アプリに登録するだけで使えます。まず本体の電源ボタンを1回だけ短く押すのですが、このボタンがかなりわかりづらい……。出っ張りがなく本体とほぼツライチなので、「これがボタン?」と最初は少し迷いました。
本体の「Logitec」ロゴの右上あたりにあるのが電源ボタンです。ここを押してメロディが流れたら準備完了。続いて「探す」アプリを起動し、画面下部の「持ち物を探す」をタップ。右上の「+」をタップして「その他の持ち物」を選ぶと、amineの検索が始まります。あとは画面の案内に従って登録すればOKです。
ここでひとつ要チェック! メロディが流れたあと数分放置するとスリープモードに移行してしまうので、電源を入れたらすぐに登録作業に入りましょう。
なお、パッケージ裏面の対応OSは「iOS 18/17/16」(2025年2月時点の情報)ですが、製品サイトではiOS 26にも対応と案内されています。筆者のiPhone 17 Pro(iOS 27)でも問題なく使えていますが、念のため製品サイトの情報もあわせて確認しておくと安心です。
登録してしまえば、使い勝手はAirTagとほぼ同じ感覚です。キーホルダーのAirTagと鞄のamineが同じ「持ち物」リストに並ぶので、別々のアプリを行き来する必要もありません。スマホから離れると「探す」アプリから通知が届き、地図上で置き忘れた場所を確認できます。
置き忘れ通知が届くタイミングも試してみました。徒歩で離れたときは約5〜10分後に通知が届きました。一方、車で移動したところ約1分〜1分半後に通知。車で試した際は、amineを置いた場所からおよそ400m〜500m離れた地点でした。今回の結果を見る限り、通知までの時間そのものより、持ち物からどの程度離れたかが影響しているように感じます。ただし、Appleやロジテックは通知される距離を公表していないため、約400m〜500mというのはあくまで筆者の環境での実測値です。
「サウンドを再生」をタップすれば本体から音が鳴るので、鞄の底やソファのすき間に紛れ込んだときも探しやすくなります。実際に鳴らしてみると、amineの音は筆者が使っている初代AirTagよりも明らかに大きく感じました。バックパックの中に入れた状態でも音を確認しやすく、これはうれしいポイントです。登録した持ち物の位置を家族と共有し、それぞれのiPhoneから探せるのも便利です。
「最大5年」はあくまで最大値。切れたら本体ごと買い替え
本製品の最大の特長である「使い切り」ですが、裏を返せば電池が切れたら本体ごと買い替えになるということです。AirTagのように、ボタン電池を交換して長く使い続けることはできません。
しかも「最大5年」は、あくまで接続状態での最大値。音を頻繁に鳴らすなど、使い方によっては稼働時間が短くなると明記されています。また、保証期間は1年間で、電池寿命そのものが保証されるわけではありません。「5年間は絶対に大丈夫」と思い込んでしまうのはNGですね。
電池が切れたら本体ごと処分することになるので、使い終わったあとにゴミが出る点が、ちょっと苦手……と感じる人もいそうです。一方で、電池交換のたびにフタを開け閉めする手間がないのは使い切りタイプならでは。「鞄に入れっぱなしにしておきたい」「電池交換のことなんて覚えていられない」という人には、むしろこのほうがラクかもしれません。
AirTagより縦長。傷が目立たないのはグッド
AirTag、500円玉と並べて大きさを比べてみました。本製品の横幅は約28mmで、500円玉(直径26.5mm)とほぼ同じくらい。ただ縦に約37.5mmあるので、直径約31.9mmのAirTagと並べると、縦長なぶん大きめに見えます。
質感の違いも見逃せません。本製品の表面はザラッとしたマットな仕上げで、指紋や小傷が目立ちにくいのが好印象。一方、筆者のAirTagは、キーホルダーとして使ううちに背面のステンレス部分が細かい傷だらけになってしまいました。鞄の中で鍵やほかの小物とこすれ合っても、見た目を気にせず使えそうなのはありがたいですね。
重さのほうは、質量約16gと、筆者がキーホルダーに付けている初代AirTag(11g)より5gほど重く、、手に取るとずっしり感じます。今回は鞄に入れる用途なので問題ありませんが、軽いキーケースやバッグチャームのような使い方だと、ブラブラ揺れる感じが少し気になりそうです。
厚みは約8mmあるため、薄型の財布に入れるとポコッとふくらんでしまうのは否めません。ただ、小銭入れであれば、硬貨を少なめにしておけば意外といい感じに収まります。財布にすっきり入れておきたい人は、同じamineシリーズにある厚さ約1.7mmのカード型を選んだほうが満足度は高そうです。
矢印で探す機能は非対応。紛失モードにも制限あり
もうひとつ知っておきたいのが、機能面の違いです。本製品はUWB(超広帯域無線)に対応していません。そのため、AirTagで使える「正確な場所を見つける」、つまりiPhoneの画面に矢印と距離が表示されるナビ機能は使えません。近くまで来たら、あとは音を頼りに探すことになります。
また、「探す」アプリの紛失モードには対応していますが、NFCを利用した紛失モードには非対応です。AirTagなら、紛失モードで連絡先情報を設定しておけば、拾った人がNFC対応スマートフォンをかざして持ち主の連絡先などを確認できますが、本製品ではそれができません。
真夏の車内に置きっぱなしはNG
意外と見落としがちなのが、動作時の温度条件です。製品サイトに記載された動作温度は5~35℃。高温の車内や屋外に長時間放置すると、製品の変形や故障、内部電池の破裂・発火の原因になるとの注意書きもあります。
防水だからといって、真夏の駐輪場に停めた自転車や、車のダッシュボードに入れっぱなしにするような使い方はかなり不安です。アウトドアに持ち出す鞄の場合、夏のキャンプで炎天下のテントサイトや車内に鞄を置きっぱなしにすることもありがち。こうした場面では、35℃を超えてしまう可能性があるので気をつけたいところです。また、航空会社によっては使用できない可能性があるとのことなので、スーツケースに付けて旅行する際は、事前に航空会社の規定を確認しておきましょう。
特価なら損はない。定価だとちょっと悩ましい
最後に価格について。今回はドンキの特価で1,650円でしたが、通常の店頭価格は3,949円でした。AirTagの5,480円と比べれば安いものの、電池交換できない使い切りタイプとしては、正直やや強気に感じます。
しかも、同じ仕様のWebモデル(LGT-LWNNTG1BKA)が、ロジテックの公式通販などで2,000円前後で販売されていることもあります。定価付近で買うなら、ネット通販の価格もチェックしてからのほうがよさそうです。逆に言えば、今回のような1,000円台の特価で見つけたら、迷わず買っても損はないと思います。
まとめ:追加のスマートタグにちょうどいい
ロジテックの「amine」LGT-NNTG1BKAは、充電も電池交換もいらない使い切りタイプのスマートタグ。iPhoneの「探す」アプリにそのまま登録でき、AirTagにはないストラップホールとIP68の防水防塵性能を備えています。傷が目立ちにくいマットな仕上げも、ラフに扱いがちなアウトドア向けの鞄にはぴったりです。
一方で、「電池が切れたら本体ごと買い替え」「AirTagより重く、縦長の形状」「矢印で探す機能やNFCの紛失モードは非対応」「動作温度は5~35℃」「通常価格はやや割高」といった点は、購入前に押さえておきたいところです。
AirTagのような多機能さはありませんが、「とにかくなくしたくない物に付けて、あとは最大5年間ほったらかし」という割り切った使い方にはちょうどいい感じ。筆者のように、よく使う鍵はAirTag、アウトドアにも持ち出す鞄は防水性能の高いamineと使い分けるのもアリだと思います。どちらも同じ「探す」アプリで一緒に管理できるので、2台目以降のスマートタグとして選ぶなら、コスパの面でも満足度は高いはず。特価で見かけたら、ぜひチェックしてみてください。

















