英国ヨークシャー地方を舞台に、土地に秘められた伝承と家族の崩壊を描いた『スターヴ・エイカー 召喚』(2026年9月11日公開 配給:ミッドシップ)の本編映像が公開となった。

  • 民間伝承ホラー『スターヴ・エイカー 召喚』の本編映像が公開

『スターヴ・エイカー 召喚』は、英国ヨークシャー地方を舞台に、土地に秘められた伝承と家族の崩壊を描いた民間伝承ホラー。監督・脚本はイギリス映画界の気鋭、ダニエル・ココタジロ。民間伝承ホラーの伝統を現代的な感性で再構築した本作は、BFIロンドン映画祭で最高賞を競う公式コンペティション部門に選出された。海外の有力誌から「見事なまでに不気味な空気感」(スクリーン・デイリー)、「稀有な感覚的精密さと、洗練された形式美」(バラエティ)、「知的な演技が、恐怖に命を吹き込む」(ガーディアン)など、も絶賛の声が届いている。そして『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』(2022〜)のマット・スミス、『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』(2022)『セイント・モード/狂信』(2019)のモーフィッド・クラークの2人が主演を務める。撮影前には4日ほどリハーサルを行い、特にマット・スミス演じるリチャードは考古学者という役柄のため、発掘技術のような具体的な動作を確認したり、考古学者に現場に来てもらって助言を受けるなど、実際に作業を行いながら人物像を作り上げていったという。

今回公開となった本編映像は、マット・スミス演じる考古学者の夫・リチャードの部屋でウサギの骨が肉付き始めるシーン。暗い部屋の中で、暖炉の灯りが箱の中を映し出す。それは徐々に進行し、ウサギの形を取り始めていた。驚くべきことに骨は肉をつけ始め、一部は毛も再生している。内側では心臓と思しき臓器が動き始めていた。確かに"生きている"―――リチャードはそのウサギにそっとブランケットをかけると、暖炉のそばに置いた。まるで眠る小さな子どもを寒さから守るかのように……。

息子を亡くした悲しみの中に取り残された夫婦は、この"異形のもの"に取り憑かれていく。マット・スミスとともに夫婦を演じたモーフィッド・クラークは悲嘆を受け止めるための儀式も周囲の支えもないまま取り残され、その喪失に意味を与えてくれる何かを探し始めた夫婦の心理を「リチャードとジュリエットは、あれほど大きな喪失を抱えながら、むき出しのまま、たった二人で対処するよう放り出されてしまいます。だからこそ、二人は自分たちを救ってくれる何かを探すのです」と分析している。

この"ウサギ"については「あの野ウサギはとても不気味で奇妙でもあります。みなさんがものすごくリアルに作られたパペットのそばにいたことがあるかどうか分かりませんが、ああいうものと一緒にいると、何とも言えない奇妙な気持ちになるんです。心の奥深くをざわつかせるような、とても不安で、不思議な感覚です」と語るとともに、人間から遠く隔てられた野ウサギが、自ら夫婦のもとへ現れることを「だからこそ、この野ウサギが彼らのもとへやって来たこと自体が、魔法なのです」と表現する。

そして最後に、冗談めかしながらも、本作の不穏な魅力を端的に言い表すように付け加えた。 「ただ、その魔法は玄関の外に置いておくべきだと思いますけどね」と。

■ストーリー
英国ヨークシャー地方の人里離れた〈スターヴ・エイカー〉の地に移り住んだリチャード(マット・スミス)とジュリエット(モーフィッド・クラーク)。息子オーウェン(アーサー・ショー)が「何かの声」を 聞き始め、家族の日常は不穏に揺らぎ出す。やがて訪れる突然の悲劇。喪失に囚われた夫婦は、土地に眠る古い伝承へと引き 寄せられ、夫は古いオークの根を掘り起こし、妻は亡き子の魂との交信に救いを求める。だが、彼らが知らぬ間に家の中へ招き入れてしまった暗く邪悪な力は、「失われたものを取り戻せる」というおぞましい可能性を差し出す――。

■出演者
リチャード:マット・スミス
ジュリエット:モーフィッド・クラーク
オーウェン:アーサー・ショウ
ハリー:エリン・リチャーズ
スティーブン:ロバート・エムズ
ゴードン:ショーン・ギルダー
フォード夫人:メラニー・キルバーン

■スタッフ
監督・脚本:ダニエル・ココタジロ
製作:テッサ・ロス、ジュリエット・ハウエル、エマ・ダフィ

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