第98回米アカデミー賞主演女優賞ノミネートなど映画祭・賞レースを席巻した話題作『ワンオペレーション』(2026年9月18日公開 配給:東京テアトル、シンカ)で主演を務めるローズ・バーンのインタビューとメイキングスチールが公開となった。

  • A24製作『ワンオペレーション』主演のローズ・バーンのインタビューとメイキングスチールが公開

『ワンオペレーション』は、育児や家事、仕事を一人で背負う"ワンオペレーション"という現代社会の構造的問題を、スリラー、心理ドラマ、ダークコメディが融合した予測不能な物語として描く。主人公の日常とアイデンティティーが崩壊していく悪夢を、観る者に追体験させる本作の製作は、気鋭スタジオのA24。

監督・脚本を手がけたのは、本作が長編2作目となるメアリー・ブロンスタイン。心理学の修士号を持ち、国立病院で子供を対象としたプレイセラピーに携わった経験もある彼女が、重病の娘とモーテルで暮らした自身の実体験をもとに脚本を執筆。主人公の視点に徹底的に寄り添う没入型の演出と、生々しい現実感と不条理な展開が入り混じる独創的な映像表現で、鑑賞者を終わりの見えない"ワンオペ地獄"へと引き摺り込む。

プロデューサーには、『ワン・バトル・アフター・アナザー』(2025)などを手がけたサラ・マーフィをはじめ、『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(2025)で監督・脚本を務めたジョシュ・サフディらが参加。編集には、アリ・アスター監督のすべての長編作品の編集を手掛けてきたルシアン・ジョンストンが担当している。

主人公リンダを演じるのは、ローズ・バーン。本作では、仕事、家事、育児――すべてを一人で抱え込み、少しずつ心の均衡を失っていく主人公リンダを演じ、その張り詰めた日常をリアルに体現している。極限まで追い詰められながらも、なお日常を維持しようともがく一人の女性を圧倒的な存在感で演じ切った。その演技は世界中の映画メディアから絶賛され、Varietyは「今年を代表する名演のひとつ」、Colliderは「これまでで最高の演技」、RogerEbert.comは「見事で、一切ひるまない演技」、The Guardianは「圧巻の演技」と評するなど、各国の批評家から絶大な称賛を集めた。その高い評価は、第75回ベルリン国際映画祭銀熊賞(主演俳優賞)、第83回ゴールデン・グローブ賞最優秀女優賞(ミュージカル/コメディ部門)の受賞、第98回米アカデミー賞主演女優賞ノミネートへと結実し、ローズ・バーンのキャリアを代表する一作となった。

今回、ローズ・バーンのオフィシャルインタビューから、本作で自身の殻を破るようにリンダという役へ挑んだ舞台裏を公開。メアリー・ブロンスタイン監督とローズが撮影前から何週間にもわたり脚本を一行ずつ読み込み、リンダという人物を作り上げていった過程や、栄養管やボタン、鳴り続ける機械音など、細部にまでこだわり抜いた撮影現場を捉えたメイキングスチール4点もあわせて公開となっている。

「脚本は並外れたもので、まるでジェットコースターだった」と、バーンは本作への出演を決めた当時を振り返り、「安全ベルトを締めて乗り込み、ふらふらになって降りてきたような感じ」と表現。さらに、監督・脚本のメアリー・ブロンスタインについて「彼女の創造的なひらめきがとてもスリリングだった。でも同じくらい重要だったのは、あの物語が彼女にとって、とても個人的なものだったということ」と語っている。

ブロンスタイン監督は、リンダ役に彼女を起用した理由について、「ローズはいつも、どのリストにも入っていた」と明かし、「この映画のユーモアはとても独特で繊細だけれど、ローズは台詞をどう扱えばいいのかを理解していた。彼女は本当に素晴らしい才能の持ち主」と絶賛。撮影前には、二人で何週間にもわたり脚本を一行ずつ読み込み、リンダという人物を作り上げていった。バーンは「普通、演劇でもない限り、ああいう創造的な贅沢はなかなか与えてもらえない。だから、とてもわくわくした」と振り返る。

一方、ブロンスタイン監督は「ローズには、本当にそこまで行って、何が現実的かなんて心配しないでほしかった」と語る。本作は「ネオリアリズムでもナチュラリズムでもなく、演技はもっと高みを目指すべきだった」という監督の言葉通り、現実をそのまま再現するのではなく、リンダの精神状態そのものを観客に体感させるような表現へと突き進んでいく。バーン自身も、リンダを演じるうえで「ただもう逃げたいという、血迷ったような欲求だった」と語り、「彼女は必死に逃げ出したがっている」と、その内面を分析。そして、極限状態を描きながらも作品に独特のユーモアをもたらすため、「私はダーク・ユーモアの虜なの」と明かしている。

また、バーンは「栄養管やボタン、音について、小道具チームと何度も会い、話し合った」と振り返り、「細部に注意を払うことは本当にわくわくしたし、演じるうえでも、とても役に立った」と語っている。

リンダを追い詰めるのは、仕事、育児、夫との関係だけではない。鳴り続ける医療機器、栄養管、崩れ落ちる天井、そして至るところに現れる「穴」――日常に存在するあらゆるものが、少しずつ彼女の精神を蝕んでいく。今回公開されたメイキングスチールには、そんなリンダの世界をともに作り上げていったローズ・バーンとメアリー・ブロンスタイン監督の姿が写し出される。一つひとつのシーンに向き合いながら、監督と主演が密にコミュニケーションを重ね、本作独自の世界観を形にしていった撮影現場の様子を捉えている。

さらに、公式サイトでは、各界著名人から届いたコメントが公開されている。こちらも合わせてチェックいただきたい。

■ストーリー
家事と育児、セラピストの仕事に追われるリンダ(ローズ・バーン)は、原因不明の病を抱える幼い娘の世話に追い詰められていた。顧客の患者への対応、娘の担当医からの叱責、出張中の口うるさい夫からの電話──休まる暇もない日々の中、自宅アパートの天井が突然崩落し、娘とともに海辺の格安モーテルへ移り住むことに。誰にも頼れない孤独のなかで限界を迎えた彼女は、思いもよらぬ事態へと飲み込まれていく──。

■出演者
リンダ:ローズ・バーン
リンダのセラピスト:コナン・オブライエン
ジェミー:エイサップ・ロッキー
キャロライン:ダニエル・マクドナルド

■スタッフ
監督・脚本:メアリー・ブロンスタイン

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