生活者と広告主をつなぐ2つのアップデートを発表

コネクテッドテレビにおけるYouTube広告は既に複数の企業が利用しており、スマートニュースではユニークリーチ数が134%増加し、Panasonicではナノケア関連検索数が180%増加するなど、顕著な成果が表れているという。

そしてこの度、GoogleはYouTubeに関して生活者とさらなる接点を築くための2つのプロダクトアップデートを発表した。1つ目は「コネクテッドテレビブランド表示オプション」である。同サービスは、テレビ画面で見ている広告のURLをワンクリックで自身のスマートフォン端末に共有可能にするもので、今年から順次一般公開される予定だ。

モバイルやPCで動画を視聴するユーザーに対しては、広告の視聴から購買行動まですぐに誘導できたのだが、テレビ画面での視聴の増加に伴って広告から購買迄の誘導が困難になってきているという。「コネクテッドテレビブランド表示オプション」は、こうした視聴態度の変化に対応したサービスとなる。同サービスによって、テレビ広告からダイレクトにアクションまでつなぐことができる。

さらに、ディスプレイ&ビデオ360を活用することで、YouTubeだけでなくTVerやFOD、ネットもテレ東、DAZN、ABEMAなどの他の動画サービスのコネクテッドテレビ広告枠にも配信可能となる。これによって生活者へのさらなるリーチを拡大できるとのことだ。

2つ目は「動画リーチキャンペーン」である。これは、ブランドの認知度向上を目的とする短い動画であるバンパー広告と、動画の前後に表示されるスキップ可能な広告を使用するTrueViewリーチ広告のそれぞれについて、予算内でリーチを最大化できるよう機械学習によって課金配分を調節するサービスだ。作業やコストを効率化しながらも、より多くの生活者との接点を築くことを可能にする。

グーグル 上級執行役員 川合純一氏は「動画リーチキャンペーンのテスト段階において、バンパー広告とTrueView広告を個別で利用した時と比較して、ユニークリーチが29%増加し、インプレッション単価が16%低下するなど、高い効果が見えてきている」と、同サービスの効果を紹介した。

  • グーグル 上級執行役員 川合純一氏

動画広告を表彰する「YouTube Works Awards 2022」を開催

YouTube Works Awardsは高い効果を獲得した動画広告を表彰する広告賞である。2017年のイギリスでの開催を皮切りに現在は世界各国で開催されており、2021年5月には日本で初めて開催された。同賞は広告業界の人材やYouTubクリエイター、広告主、セレブリティなど幅広い分野の審査員がYouTubeならではの視点で広告を審査する点が特徴で、昨年は電通の澤本嘉光氏とYouTubeクリエイターのHIKAKIN氏が審査委員長を務めた。

同賞は優れたクリエイティブにではなく、出稿企業が事前に設定した効果に対して十分な効果が出ている広告に対して与えられる。YouTube Works Awards 2022は2021年に公開されたYouTube広告に対して、「Best Innovation」「Best Sales Lift」「Best Target Reach」「Creative Effectiveness」「Force for good」「Performance for Action」「Youtube Creator Collaboration」の7部門で審査が行われる予定だ。

博報堂 執行役員の嶋浩一郎氏とYouTubeクリエイターであるFisher'sのシルクロード氏を審査委員長に迎え、テレビ東京プロデューサーの工藤里紗氏や資生堂チーフクリエイティブオフィサーの山本尚美氏らが審査員として名を連ねる。なお、作品の応募は10月6日から開始しており、締め切りは2022年1月31日を予定している。

Brandcastの最後にグーグル 代表の奥山真司氏は「マーケターが市場を創造する上で、顧客の声を聞き顧客視点で考えることと、顧客と双方向のコミュニケーションで関係を深めることが重要であるはず。YouTubeはマスメディアと比較して顧客の声が即時に反映されやすく、双方向のコミュニケーションが可能であるため、顧客視点でのマーケティングを後押しするツールとなり得る。クリエイターと顧客が一緒にコンテンツを共創する新しいコミュニケーションの形を提案できれば」と結んだ。

  • グーグル 代表 奥山真司氏