AQUOS R6

直前に発表されたばかりのハイエンドスマートフォン「AQUOS R6(SH-51B)」は、シャープによるカメラ機能を重視したスマートフォンです。スマートフォンとして最大級の1インチという巨大なセンサーを搭載し、ドイツの名門カメラメーカーであるライカと協業して開発したカメラが特徴です。

  • ライカと協業した点がポイントのAQUOS R6

  • 画面は大きく、同社初のPro IGZO OLED(有機EL)を採用

  • 直近の流行はマットな背面だが、こちらは光沢のある背面

  • 大きなサイズのセンサーを搭載したため、インパクトのあるカメラ部

  • シンプルな側面

  • イヤホン端子を搭載

1インチセンサーは、同社の前モデル「AQUOS R5G」比で約5倍という大きさのセンサーで、高級コンパクトデジカメなどにも採用されているセンサー。センサーサイズが大きくなると光を多く取り込めるようになり、画質が向上します。

ライカと協業したことで画質向上も図られており、大きなセンサーと会わせて高画質な写真撮影が期待できそうです。動画は4Kどまりですが、かなり強力な手ブレ補正機能を備えており、歩いて撮影しても、まるで映画でドリー(台車)を使ったような滑らかな映像が撮影できます。

  • カメラのUI。シングルカメラですが、デジタルズームで最大6倍までズーム可能

AQUOS R6の強力な手ブレ補正。動画の左上が撮影風景、右下は実際に撮れた映像(音声は無効化してあります)。途中、映像が乱れているのは手ブレ補正の限界を超えたからのようです

カメラ以外のスペックとしても、同社初の有機EL IGZOディスプレイ「Pro IGZO OLED」を採用。有機ELによる広色域、高コントラスト、高輝度な映像を表示できます。従来比2倍という高速なディスプレイ内指紋センサーは、指紋認識エリアが広く、2本指を同時に認証することでより認証強度を上げることができるそうです。

  • AQUOS R6に搭載された指紋センサーモジュール。大幅に大型化して高速な検出が可能になっています

5GはSub6の対応で、ワイヤレス充電がない点は個人的なマイナスポイントですが、現行モデルでは他に類を見ない1インチセンサー搭載スマートフォンとして、カメラ機能を重視するユーザーに適しているでしょう。

arrows Be4 Plus

Xperia Ace IIと並ぶ2万円台前半で買える4G対応スマートフォンとして、「arrows Be4 Plus(F-41B)」も発表されています。抗菌ボディでアルコール除菌や次亜塩素酸水での直接拭き取りも可能、さらに家庭用泡ハンドソープや国内メーカー製の家庭用液体食器用洗剤で洗えるという清潔志向が特徴的。

  • 本体を丸ごと洗えるarrows Be4 Plus

  • 本体は抗菌ボディ。直接アルコール除菌できるほか、泡タイプのハンドソープや食器用洗剤などで本体をまるっと洗えます

  • 最も持ちやすく感じたコンパクトボディ

  • 指紋センサーは背面

  • 側面はシンプルで丸みのあるボディ

  • イヤホン端子、ストラップホールを装備

見た目にそぐわぬ頑丈なボディも特徴で、100kg以上の圧力でも割れないディスプレイ、米国防総省の調達基準であるMIL規格23項目をクリアしたタフネスボディとなっています。防水防塵、おサイフケータイ、ストラップホールといった日本人向けの機能も網羅しています。

マスクをしていて籠もってしまった相手の声を聞き取りやすくするマスク通話モードも搭載した、いたって「現代的」な機能を搭載している点は好感が持てます。デザイン的には尖ったところはありませんが、大きすぎずコンパクトすぎず、手になじみやすいサイズで、初めてのスマートフォンにも最適でしょう。