大日本印刷(DNP)は5月7日、多様なデータを安全に蓄積し、企業の担当者がマーケティングに有効な情報として統合的に管理して活用できるプラットフォーム「DNPマーケティングクラウド」に、過去の実績に基づく将来の製品・サービスの需要等の予測分析を支援する「予測AI機能」を追加し、5月から提供を開始すると発表した。

  • 「DNPマーケティングクラウド」と「予測AI機能」の概念図

    「DNPマーケティングクラウド」と「予測AI機能」の概念図

新機能により、従来は専門家やデータアナリストが行ってきた分析に必要な予測モデルを自動的に構築することで、機械学習やプログラミングなどの専門知識がない担当者でも簡単に予測分析できるようになる。

「DNPマーケティングクラウド」のデータプレパレーション機能を連動させることで、予測分析に必要なデータを整形することが可能。整形したデータの差し替えも簡単に実行できるため、迅速に精度の高い予測分析を実現するという。

企業がこれから予測分析に取り組む場合でも、同社のコンサルタントが予測前のデータ準備や分析した需要予測などを基にした具体的なマーケティング施策の策定までを支援。メーカーや流通・小売業界では、商品の需要予測、顧客の購買行動、来店客数等の予測分析などに活用できるという。金融業界では、サービス解約率、適切な融資額の予測分析などに活用できるということだ。

「DNPマーケティングクラウド」上の「予測AI機能」の利用料は、年間600万円~(「予測AI機能」のみを使用する場合の価格)。DNPは同サービスをメーカー、流通・小売、金融、生命保険の企業などへ提供するとともに、予測分析の結果に基づく改善策の策定・実施なども支援して、2025年度までに関連サービスも含めて6億円の売上を目指す。