Microsoftは3月15日(米国時間)、Windows 10でプリンタを使用した際にPCがクラッシュしてしまう問題に対して、定例外の更新プログラムをリリースした。Betanewsが同3月16日の記事「Microsoft issues official fix for blue screens and printing problems in Windows 10」で詳しく伝えている。この問題は、3月9日に公開された2021年3月の月例更新プログラムを適用した場合に発生するもので、Microsoftでは暫定的な回避策を提示するとともに、正式な修正プログラムを準備中と回答していた。

問題の原因となっているのは、下記の4つの更新プログラムだ。それぞれ、Windows 10の異なるビルド向けのものになっている。

  • KB5000802(Windows 10 2004/20H2 および WindowsServer 2004/20H2)
  • KB5000808 (Windows 10 1909 および Windows Server 1909)
  • KB5000822 (Windows 10 1809 および Windows Server 2019)
  • KB5000809 (Windows 10 1803 および Windows Server 1803)

これらの更新プログラムにはプリンタ周りの問題が含まれており、一部のアプリでプリンタを使用した場合に、ブルースクリーンになって「APC_INDEX_MISMATCHエラー」が発生し、再起動を余儀なくされるというケースが報告されている。

Microsoftはこの問題を修正する更新プログラムとして、ビルド別にKB5001565、KB5001566、KB5001567、KB5001568の4つのパッチをリリースした。それぞれの更新プログラムはWindows Updateからインストールできるほか、以下のサイトから手動でダウンロードして適用することも可能となっている。

  • Windows 10 Version 20H2においてWindows UpdateでKB5001567を適用する場合

    Windows 10 Version 20H2においてWindows UpdateでKB5001567を適用する場合