マップアプリから「燃料残量低下」の通知が届いたということは、そのiPhoneがペアリングしているクルマのナビゲーションシステム(カーナビ)が「CarPlay」に対応しているのではないでしょうか?

CarPlayは、iPhoneをカーナビに接続して利用するための機能群です。iPhoneにインストールされているアプリをカーナビ側から操作できるため、ミュージックアプリの音量調整や曲送り/戻し、マップアプリのルート案内など、運転中でも手もとに視線を移すことなくアプリの機能を利用できます。Siriの音声コマンドにも対応します。インターネット回線はiPhoneのものを使用するため、クルマ/カーナビ側の回線契約は不要です。

音楽サブスクリプションサービスをクルマで楽しめることは、CarPlay最大のメリットといえるかもしれません。CarPlay非対応のカーナビでもBluetoothオーディオに対応していれば、iPhone上の音楽を聴くことはできますし、音量調整や曲送り/戻し程度の操作は可能ですが、プレイリストの選択のように込み入った操作はできません。CarPlayであれば、直接iPhoneを操作しているときと大きく変わらない操作が可能ですから、音源がiPhoneであることを意識する必要がないのです。

クルマの情報をiPhoneで把握できるようになることも、CarPlayのメリットといえるでしょう。ご質問にあった「燃料残量低下」通知はその典型例で、ガソリンが残り少なくなったときiPhoneへ通知してくれます。カーナビのディスプレイに表示されるだけでなく、iPhoneにも表示され通知センターに履歴が残りますから、うっかりガソリンを入れ忘れずにすみます。

なお、CarPlayで利用できるアプリは「CarPlay対応」でなければなりません。iOSに付属の「マップ」や「ミュージック」以外にも、「LINE」や「Googleマップ」、「Amazon Music」や「AWA」などのサードパーティ製アプリがCarPlayに対応しているので、カーナビがCarPlay対応ならば試してみましょう。

  • マップアプリから「燃料残量低下」の通知が届きました!?