11月18日、Lenovo、Microsoft、Discoveriesの3社が共同でウェビナー 「事例に学ぶ!Teamsで中堅中小企業のテレワークとDXを成功に導く秘訣」を開催した。

前半は3社がそれぞれ短時間のセッションを行い、後半はパネルディスカッションを行う構成で、コロナ禍におけるテレワークの急速拡大をデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる大きなチャンスと捉えて、中堅中小企業のテレワークを成功に導く要因やDX加速のポイントについて語るウェビナーだ。

最初に登壇したレノボ・ジャパン コマーシャル事業部 企画部 製品企画部 ソフトウェアグループ 部長である大原隆広氏は、「デバイスとサービスで中小企業のDXを加速」と題して、冒頭でレノボの扱うデバイスとサービスを紹介した。

  • レノボの提供するデバイスとサービス

    レノボの提供する様々な働き方にフィットするデバイスとサービス

「レノボは現在、Modern ITを推進している。これはスマートフォンのようにアプリケーションがふってきて、自動的にコンフィグレーションしてくれるもの。また、働き方改革ソリューションは日本マイクロソフトとディスカバリーとともに提供している。従来はハードウェアからのサポートになりがちだったが、2社のソリューションを組み合わせることでデバイスからソリューションまでトータルにサポートできたらと考えている」と大原氏は語った。

働き方改革ソリューションとして提供する「レノボ・クラウドサービス」では、M365(Microsoft 365)導入サポート、無料ワークショップ、コンサルティング・運用サポートの3項目で構成されている。特に、M365の日本向け特別プランである「リモートワークスタータープラン」に関しては導入サポートを無償提供していること、Teamsの使い方やクラウドキッティングなどテレワークの現場で必要とされる多くの知識が得られるワークショップを無償で行うことでテレワーク初期のスムーズな開始をサポートする。

  • 「レノボ・クラウドサービス」の3つのサービス

「中小企業のDXを加速させるのが、利活用コンサルティング。実際に今どんな風に使われているのか、M365を主軸に自動化や働き方の可視化などをお手伝いしたい。また近くLenovePROコミュニティを開設予定。デバイスやM365、Teamの使い方やTips、セキュリティについてなどを紹介する。できる限りここでもいろいろサポートしたい」と大原氏はデバイス領域を超えて利活用サポートを充実させることを語った。

  • 開設予定の「LenovePROコミュニティ」

日本の中小企業向けプランMicrosoft 365 「Remote Work Starter Plan」

次に登壇した日本マイクロソフト Microsoft 365 ビジネス本部 コマーシャルクラウドビジネス推進部の齋藤玲氏は「中小企業向け Microsoft 365 新プラン Remote Work Starter Plan」と題して8月提供開始された新プランについて解説した。

「中堅中小企業のお客様向けに働き方改革として10年以上取り組んできたが、リモートワークや柔軟な働き方の浸透率は低く、20%を超えてこなかった。コロナをきっかけにじわじわと広がり一時は9割程度が実施している状況になり、その後も揺り戻しはなく一部従業員実施も含めると8-10月のヒアリングでも7割程度が実施している」と齋藤氏はコロナ禍がリモートワーク導入と定着のきっかけになったことを紹介。

  • 日本マイクロソフト Microsoft 365 ビジネス本部 コマーシャルクラウドビジネス推進部の齋藤玲氏

今後はより柔軟な働き方に対応できる組織環境づくりが求められるであろうこと、従来は100%と対面で行われていた業務がツールを活用することで距離や時間を制約を受けない働き方が広がってきていることなど指摘した上で、中小企業から特にニーズの高いWeb会議を中心としたリモートワークに対応するものとしてTeamsとOneDrive for Businessを組み合わせたプランが作られたことが解説された。

  • 日本の中小企業のニーズに応えた「Remote Work Starter Plan」

「Teamsはコミュニケーション、コラボレーションプロジェクト管理、情報共有、生産性向上、業務効率化までを1ツールで目指すもの。3-6カ月に1回、新機能を随時アップデートしているので、新たな課題が出た時にも常に最新版にアップデートされる」と語った齋藤氏は、Tamsがリモートワークで発生するコミュニケーション課題を解決するものとして有効であること、OneDrive for Businessを利用することで大容量ファイルのやりとりが快適になりセキュリティ面で向上も見込めることなども語った。

  • Teamsで出来ること

  • テレワークで発生するコミュニケーション課題とTeamsによる解決

  • OneDrive for Businessで出来ること

前半最後には、ディスカバリーズ 代表取締役社長の島田祐一朗氏が登壇。「DXを進める上でデジタルを活用するが、Xにはエクスペリエンスの意味もあると思う。デジタルを使って便利な成功体験をたくさん作って行くことがDXを進める上で非常に重要だと思っているし、そうでなければイノベーションを起こすことはできない」とDXに対する考えを語り、ディスカバリーズの提供するDXのステップや方式について解説した。

  • ディスカバリーズ 代表取締役社長の島田祐一朗氏

  • ディスカバリーズの考えるDXへの5つのステップ