iPhone 12が発売され、SNSには次々と利用報告が届いています。かつて新しいiPhoneへの移行処理といえば、ケーブルで接続したパソコンに転送したデータを新しいiPhoneに書き込むという手間のかかるものでしたが、iOS 12.4以降はiPhone同士を近づけておくだけでワイヤレス転送できるようになりました。

ワイヤレス転送といっても、ルータなどのネットワーク機器を用意する必要はありません(iPhone間のピア・ツー・ピア接続)。所要速度はストレージの使用済み容量と利用されるWi-Fiの規格によりますが、高速なIEEE 802.11axに対応するiPhone 11とiPhone 12の場合、順調に行けば20~30分ほどで完了します。

その際の注意点ですが、ひとつには転送先のiPhoneが「まっさら」な状態であることが挙げられます。新品もしくはデータリセット直後のiPhoneでなければ、これまで利用してきたiPhoneを近づけても、「新しいiPhoneを設定」という画面は現れません。

実際のデータ転送を始める前には、いくつかの作業が必要です。新しいiPhoneに表示される3次元コードを転送元iPhoneで読み取り、転送元iPhoneのパスコードを新しいiPhoneに入力したあと、「データを転送」画面で「iPhoneから転送」を選び、その後Apple IDのパスワードを入力すればOKです。

データ転送が始まると、新旧どちらのiPhoneもキャンセル以外の作業はできなくなります。最低30分、できれば1時間ほどiPhoneを触れずに済む時間を確保しましょう。

iPhoneの操作ができるようになっても、厳密な意味での「引っ越し」は完了していません。アプリのデータは転送されても、本体(プログラム部分)はApp Storeから最新版がダウンロードされるため、元どおりアプリを使えるようになるにはインターネット接続が必要です。Bluetoothイヤホンのペアリング情報など転送されないデータも多く、「引っ越しの後片付け」に多少の手間と時間がかかることを覚悟しましょう。

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