TISは7月2日、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けた「アジャイルPMOサービス」の提供開始を発表した。同サービスは、新たなデジタル技術やデータを活用し、サービス、業務、組織を変革して、サービス提供の迅速化、価値、効果の最大化、競争上の優位性を確立するために、企業全体にアジャイルの導入や定着を支援するサービスとなる。

同サービスでは、大規模アジャイル開発フレームワーク「SAFe(Scaled Agile Framework)」を活用し、同社での大規模開発の経験と「PMO支援サービス」のノウハウを融合させ、アジャイル開発の成功率の向上と企業の機敏性の改善をサポート。

  • 「アジャイルPMOサービス」のサービス構成イメージ

    「アジャイルPMOサービス」のサービス構成イメージ

企業全体にアジャイルを導入または定着する際に必要となるマインドセット、プロセス、エンジニアリングプラクティスをSAFeのコンテンツを利用し、同社のPMO支援サービスの知見を活かして支援する。

サービスはアジャイル開発チームを支援する「アジャイル開発実行支援」、企業全体に定着を図るための「組織支援」、現状を把握して改善に繋げる「診断/アセスメント」、人材を育成するための「アジャイル教育支援」の4つのサービス領域で構成されている。

  • アジャイルPMOサービス領域

    アジャイルPMOサービス領域

サービスの提供開始にあたり、同社はSAFeの提唱元である米国Scaled Agile(SAI)とパートナーシップ(ブロンズパートナー)を締結。今後、TISはSAIとの協業を通じて、2021年度中にSAFeを取り扱うコンサルタントを増員し、ゴールドパートナーの取得を予定している。

同社では新サービスを、アジャイルの導入で高品質なプロダクトやサービスを迅速に開発・提供したい企業を対象に展開し、年間20社以上への導入を目指す。