ヤマハとエスパルスは6月25日、ヤマハが開発を進めるリモート応援システム「Remote Cheerer powered by SoundUD(リモートチアラー パワード バイ サウンドユーディー)」の共同検証を同13日にIAIスタジアム日本平(静岡市)で行われた清水エスパルス対藤枝 MYFC(練習試合)にて実施したと明らかにした。

Remote Cheerer powered by SoundUDは、遠隔地からの応援をスタジアムなどの会場に設置されたスピーカーを通じて拍手や歓声といった音で届けることができるリモート応援システム。視聴者は対応アプリからボタンをタップするだけで、そのボタンに応じた応援音声を現場に届けることができる。

入院、子育て、遠方での試合開催などさまざまな理由から会場に足を運ぶことができない人の声援も現場に届けたいという想いから開発され、昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大の状況下にあってはソーシャルディスタンスを保ち、新しい生活様式に対応しながら安心・安全に応援を楽しめる技術として注目を集めているという。

今回の検証は、清水エスパルスと藤枝 MYFCとの練習試合にて、清水エスパルスのクラブ関係者と事前に募集された約100人が技術検証モニターとして参加する一般非公開形式で実施。選手達がプレーしている環境で同システムを使用したのは同検証が初となり、選手から効果があるとの声を得られたほか、モニターから寄せられたさまざまなコメントからは、システムの有用性や今後に向けた改善点を確認できたとしている。

  • 検証の様子

    検証の様子

現在、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、未だスポーツイベントにおいても多くの活動が制限されており、両社は今後とも通常時のみならず、こうした状況下でも安心・安全にスポーツ観戦を楽しめる環境づくりを推進していく考えだ。