Bowers&Wilkins(B&W)は、aptX Adaptiveコーデックに対応したワイヤレスヘッドホン2機種と、ネックバンド型ワイヤレスイヤホン2機種を11月末に発売する。価格はオープンで、ヘッドホンの店頭価格(税別)は、アラウンドイヤータイプの「PX7」が6万円前後、オンイヤータイプ「PX5」が5万円前後を見込む。どちらもノイズキャンセリング(NC)機能を搭載する。

  • PX7

    B&W「PX7」(「秋のヘッドフォン祭2019」の参考出展)

  • PX5

    B&W「PX5」(「秋のヘッドフォン祭2019」の参考出展)

イヤホンの店頭価格(税別)は、NC対応の「PI4」が5万円前後、NC非対応の「PI3」が3万円前後。これらの4製品は「秋のヘッドフォン祭2019」で展示されており、今回発売時期や価格などが正式に決まった。

  • PI4, PI3

    ノイキャン対応の「PI4」(左)とNC非対応の「PI3」(右)

いずれもBluetooth対応のワイヤレス製品で、再生音質のビットレートを変動させてワイヤレス接続を途切れにくくする新コーデック「aptX Adaptive」を採用。なお、aptX Adaptive対応のスマートフォンには現在、シャープ「AQUOS R3」などがある。

PI3を除く3製品は、環境適応型のNC機能も搭載。専用アプリ「Bowers&Wilkins Headphones」で、3種類のNCモードから使いたいモードを選んで、ノイズを効果的に低減できる。

  • Bowers&Wilkins Headphones

    「Bowers&Wilkins Headphones」アプリの画面

ノイキャンワイヤレスヘッドホン「PX7」、「PX5」

どちらも、新たに開発されたカスタム設計のドライバーを搭載。ドライバー径は、PX7が43mm、PX5が35mmとなる。再生周波数帯域は10Hz~30kHz、インピーダンスは20Ωで共通。

Bluetooth 5.0準拠で、コーデックはSBC、AAC、aptX Classic、aptX HDに加え、aptX Adaptiveをサポート。aptX Adaptive利用時は最高48kHz/24bitの音質でワイヤレス再生でき、低遅延伝送や接続の安定性も高めた。有線接続も可能で、どちらも長さ1.2mのオーディオケーブルを同梱する。

  • PX7

    PX7(左からスペースグレー、シルバー)

ユーザーの動作に反応する機能として、通話や会話のためにヘッドホンのイヤーカップを持ち上げたり、首にかけると音楽再生が自動で一時停止。ヘッドホンを装着しなおすと、音楽再生を再開する。

NCオンでの連続再生時間は、PX7が最大30時間、PX5が最大25時間。どちらも15分の急速充電で約5時間音楽を聴ける。充電端子はUSB-C。重さは、PX7が310g、PX5が241g。カラーは、PX7がシルバーとスペース・グレーの2色。PX5がブルーとスペース・グレーの2色。

  • PX5

    PX5(左からブルー、スペースグレー)

ノイキャンイヤホン「PI4」、ネックバンドワイヤレス「PI3」

ネックバンド型ワイヤレスイヤホンの2製品は、ソフトシリコン製ネックバンドを備え、耐汗仕様で「使用環境を選ばない」とする。Bluetooth 5.0準拠で、コーデックはSBC、AAC、aptX Classic、aptX HDに加え、aptX Adaptiveをサポートする。

PI4は14mm径フルレンジユニットを備え、再生周波数帯域は10Hz~30kHz。左右イヤホンを磁気クリップで止めると、音楽再生を自動で一時停止し、クリップを外すと再生を再開する機能を備える。重さは42g。

  • PI4

    PI4(上がゴールド、左からシルバー、ブラック)

PI3は、9.2mmのダイナミック型とバランスド・アーマチュアードライバーを組み合わせたハイブリッドイヤホンで、ドライバー2基と独立したアンプを組み合わせた、小型でスポーティーなモデル。再生周波数帯域は10Hz~30kHz。重さは30g。

連続再生時間は、PI4が最大12時間、PI3が最大8時間。急速充電にも対応し、PI4は15分で3時間、PI3は15分で2時間再生できる。充電端子はUSB-C。カラーは、PI4がブラック、ゴールド、シルバーの3色。PI3は、ブルー、ゴールド、スペース・グレーの3色。

  • PI3

    PI3(上がゴールド、左からブルー、スペースグレー)