NEDO、NEC、NTTデータ、日立製作所、ゼンリン、日本気象協会は6月28日、福島県と南相馬市、公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構の協力の下、福島県南相馬市復興工業団地内の「福島ロボットテストフィールド」における、同一空域で複数事業者のドローンが安全に飛行するための運航管理システム相互接続試験の環境整備に向け、運航管理システムのAPIの仕様書を公開した。

公開されるAPIは、運航管理システムのうち、ドローン事業者により運用される「運航管理機能」が「運航管理統合機能」や「情報提供機能」と通信を行う部分。

「運航管理統合機能」により、他のドローン事業者と飛行計画やリアルタイムの飛行状況や飛行禁止空域といった空域の安全に関する情報を共有するサービスを利用することが可能となる。

「情報提供機能」により、ドローンを安全に運航するために必要な地形、障害物、飛行規制エリアを含む3次元地図情報や、福島ロボットテストフィールドに整備されている気象観測装置のデータを利用したリアルタイム風推定情報などの気象情報を入手することが可能となる。

APIを利用することにより、NEDOプロジェクトに参画していない国内外のドローン事業者でも、福島ロボットテストフィールド内で運航管理システムとの相互接続試験を行えるようになる。

  • 運航管理システムのAPI

今後、NEDO、NEC、NTTデータ、日立製作所、ゼンリン、日本気象協会は、運航管理システムのAPIを活用した相互接続試験を福島ロボットテストフィールドで2020年2月まで実施し、同一空域で複数事業者のドローンが安全に飛行するための運航管理システムの実現に向け、APIの確立を目指す。