大日本印刷(DNP)は11月19日、ウェブサイト上のバーチャル店舗を展開している企業に対して、利用者があたかも実店舗で対面接客されているかのようなユーザーインタフェースを開発し、提供するサービスを開始した。

新サービスは、ウェブサイトのコンテンツ管理システム(Contents Management System :CMS)と、DNPによる表現手法(UI/UX)のノウハウを組み合わせたものとなり、同社は新サービスと連動したデジタルマーケティングを支援するサービスも提供する。

実店舗やウェブサイト上での顧客体験の実態調査から、バーチャル店舗を展開する際のUI/UX上の課題を抽出し、コンセプト設計から画面デザイン、顧客導線づくりまでの一連のプロセスを提供。また、コンテンツのCMSには動的なコンテンツの配信・管理に優れデジタルマーケティングに必要な機能を揃えたハートコアのHeartCore CXMを採用している。

今回、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が11月19日に開業するオンライン上のバーチャル支店「MUFGテラスサイト」に新サービスが採用された。

  • MUFG テラスサイト画面

    MUFG テラスサイト画面

MUFGテラスサイトは顧客が同サイトで投資相談をすると、バーチャル担当者「フィンシェルジュ」がリアル店頭で答えているような接客サービスを提供。(1)AIが回答する「無人チャット」での株価などの情報提供、(2)専門家が回答する「有人チャット」での投資相談、(3)メールでの24時間問い合わせ受付の3つのサービスからスタートし、今後は顧客の属性や要望に合わせたコンテンツの提供などに拡張していく。

今後、同社は新サービスと連動したデジタルマーケティング支援として、印刷技術などの強みを掛け合わせ、デジタル・アナログ双方でのコミュニケーションによる顧客の体験価値を高める事業を展開していく方針だ。