ARUOS R2 SH-03K(シャープ)

  • SH-03K ARUOS R2(シャープ)

発売時期:6月上旬
直販価格:95,904円(新規・一括購入時)

2017年のAQUOS Rの後継機として登場したR2ですが、「R」が優等生なモデルだったのに対し、R2はなかなか「攻めた」端末です。

ディスプレイは120Hz駆動のハイスピードIGZOのままですが、応答速度が「R」と比べて25%アップし、よりヌルヌル動いてサクサク反応します。ディスプレイも5.3インチの「R」から6インチへと拡大し、本体前面をほぼカバーするように。インカメラのある場所は半円形のラッチ。画面のアスペクト比は19:9、解像度はWQHD+(3,040×1,440ドット)と、今回のドコモ向け端末の中では最も縦長の比率になっています。

売りのひとつであるデュアルカメラは、静止画撮影用と動画専用の超ワイドカメラに分かれており、動画撮影中にも静止画が撮影できるのが特徴。ほかのスマートフォンでも動画撮影中に静止画を撮ることはできますが、基本的に動画からの切り出しだったため、解像度も低めで、画質もそれなりでした。AQUOS R2では静止画専用のカメラが撮影するため、解像度も高く、描写も静止画に最適化された写真が得られます。

  • 上が静止画用、下が動画撮影用のカメラ

また、面白いのは動画撮影中に「AIライブシャッター」を有効にしておくと、自動的に「これは」と思ったシーンを静止画として撮影してくれる機能。たとえばパーティーなどで動画モードにしておいて、あちこち回っているだけで静止画でもそれなりの構図とピントで撮影しておいてくれるので、撮影者としては手間が省けます。

  • Aiライブシャッターモードは画面上で切り替えられる

  • タイムライン上に撮影した写真のサムネイルが並んでいく。R2で再生時には動画に加えてこれらの静止画も表示される

動画用の超ワイドカメラは、最大で画角が135度(35mm判換算で約9mm相当)と非常に広く、4K動画の撮影も可能。室内で大勢を一度に撮影するだけでなく、野外で広大な景色を納めたい場合などにもぴったり。

このほか、スマートフォンとしては世界初となる、HDR規格の「Dolby Vision」と立体音響技術の「Dolby Atmos」に対応。対応コンテンツを映像面でも音響面でも迫力ある状態で楽しめます。

スペック的にも最新のQualcomm SnapDragon 845を搭載し、他社のフラッグシップモデルに見劣りしません。AQUOSというと、数年前までスマートフォンでは比較的地味な印象が強いブランドでしたが、今回は非常に力の入った意欲作という印象です(前作「R」も良かったですが)。価格もフラッグシップ4機種の中では最もお求め安い設定になっているので、ぜひ購入候補のひとつとして検討してほしいところ。

ちなみにシャープ製AI「EMOPA」(エモパー)も搭載しており、EMOPA、ドコモのmy daiz、Googleアシスタントと、3つの音声対応AIアシスタントを楽しめる端末でもあります。これらのAI技術を楽しみたい人にも注目してほしいです。