AOSデータは、新たなクラウドバックアップのAOSBOX Intelligent(以下、Intelligentと略記)をリリースした。AOSデータではクラウドバックアップとして、AOSBOX BusinessやAOSBOX Coolといった製品をリリースしている。Intelligentの特徴は、AI機能を搭載した点である。最近、各方面でAI機能は非常に注目されている。しかし、その実体はどんなものか、本稿ではそのあたり中心に紹介したい。

細かいシステム要求は、図1のWebサイトを参考にしてほしい(特に厳しいものはない)。確認事項として、以下をあげたい。

  • 1ユーザーで3台までのPCのバックアップが可能
  • クラウドへバックアップするため、ネットワーク回線に負荷がかかる場合がある
  • 初回のバックアップはバックアップする容量によって、時間がかかることがある
  • バックアップしたファイルをクラウド上から削除すると、バックアップ対象から除外される
  • AOSBOX BusinessやCoolとの併用は不可

最後のAOSBOX Businessを導入しているところは、注意してほしい。また、他のOSについても、対応予定である。

インストールと初期設定、そして、初回バックアップ

まずは、Intelligentを使用するにあたっての準備となる。通知されたライセンスキーを入力する。

登録が完了すると、Intelligentのホームページに遷移する。

まずは、Intelligentクライアントのダウンロードである。[ダウンロード]をクリックし、Windows用をダウンロードし、インストールを開始する。特に難しいことはないだろう。

図4 インストール中

インストール完了後、クライアントからログインする。

図5 クライアントからログイン

バックアップデータの選択となる。

図6 バックアップデータの選択

基本[おまかせバックアップ]でよいだろう。[選んでバックアップ]では、フォルダやファイル単位でバックアップが可能である。

図7 [選んでバックアップ]

コールドストレージは、データの復元に約3~5時間かかる。また、データ共有ができない。しかし、通常ストレージに比べ、価格が安い。古く、変更のほとんどないデータなどをバックアップする場合に使える。

図8 コールドストレージ

おまかせバックアップでは、項目によっては、拡張子の編集も可能である。

図9 拡張子を編集

次に、OCRの設定をしておこう。Intelligentでは、OCR(Optical Character Recognition)エンジンを搭載し、PDF、TIFF、JPG形式のファイル内容を抽出し、AOSBOXの検出層にそのデータを配置する。結果、その内容を検索することができる。まずは、スキャンするファイルやフォルダを選ぶ。

図10 OCR

言語はあとで変更できない。しっかり日本語を選ぶ。次いで、バックアップ設定である。

図11 バックアップ設定

スケジュールや帯域などを調整する。初回バックアップは時間がかかるが、その後はそれほどではない。状況を見て、適当に分散させるのがよいだろう。また、最大速度を設定することで、バックアップ以外の帯域も確保できる。以上で、完了となる。

図12 設定完了

では、初回のバックアップを行う。

図13 バックアップ中

冒頭でもふれた通り、最初のバックアップには時間がかかることがあるので注意してほしい。