GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は10月27日、金融機関・金融サービス事業者向けに決済ソリューションを一括提供する「GMO-PG プロセシングプラットフォーム」の提供を開始した。

新プラットフォームでは、デビット・クレジット・プリペイド・ハウスカードの発行や加盟店管理・取引処理といった決済事業を展開する際に必要となるさまざまなシステム・機能をAPIで提供。銀行・カード会社などの金融機関や金融サービスを展開する事業者は、自社の事業展開に必要な決済ソリューションを選択でき、低コスト・短期間・簡単に新たな決済インフラの構築が可能なほか、各ソリューションは1つの管理画面で一元管理できるため、運用面でも業務効率化が図れるという。

また、対面・非対面(EC)を問わず、各種決済処理に対応したデビットカードイシュイング(カード会員の募集およびカード発行を行い、カード会員向けにサービス提供とカード利用代金の請求を行う業務)サポート、クレジットカードイシュイングサポート、プリペイドカードイシュイングサポート、ハウスソリューションサポート、アクワイアリングサポートの5つを一括して提供する。

「GMO-PG プロセシングプラットフォーム」のイメージ

デビットカードイシュイングサポートは、国際ブランド付きのデビットカードの発行およびその取引処理に必要な機能をAPIで提供し、バーチャルカード発行・即時発行・法人カード発行など要望に応じた対応が可能。

主な機能は、会員管理では申込受付・カード発行、会員マスタ管理、カード会員向けWEBページ(利用条件設定・利用履歴確認など)、取引管理ではオーソリゼーション(利用されるカードの有効性確認、口座残高、利用限度枠、チャージ残高内の取引確認などの与信照会を行う)・売上処理、オーバードラフト(銀行口座残高やプリペイドのチャージ残高を超過した利用のこと)対応、代行オーソリゼーションとなる。

クレジットカードイシュイングサポートは、国際ブランド付きのクレジットカードの発行およびその取引処理に必要な機能をAPIで提供し、金融機関の既存システムと連携することで、スピーディーにクレジットカード発行システムの導入を実現するという。

主な機能として、会員管理はデビットカードイシュイングサポートと同様で、取引管理ではオーソリゼーション・売上処理、与信枠管理、延滞・遅延損害金管理。

プリペイドカードイシュイングサポートは、国際ブランド付きのプリペイドカードの発行およびその取引処理に必要な機能をAPIで提供し、クレジットカード・コンビニなどでの各種チャージ対応やポイント連携対応、アプリケーション対応を可能としている。

主な機能は、会員管理では申込受付・カード発行、会員マスタ管理、カード会員向けWEBページ(利用履歴・残高確認など)と同様で、取引管理はオーソリゼーション・売上処理、残高管理、オーバードラフト対応となる。

ハウスソリューションサポートは、国際ブランドの付帯がないハウス式(カード発行企業が契約している加盟店内での利用に限定されること)のクレジットカード・プリペイドカードの発行、加盟店管理およびその取引処理を行うにあたり必要な機能をAPIで提供する。

主な機能は会員管理ではデビットカード・クレジットカードイシュイングサポートと同様となり、取引管理は取引データ処理、取引マスタ管理、与信枠・残高管理、不正検知、加盟店管理では加盟店マスタ管理、加盟店精算用レポート作成、加盟店向けWEBページ(精算情報・個別取引照会)。

アクワイアリングサポートは、加盟店契約管理、加盟店精算業務、各種カードの決済電文処理を行うにあたり必要な機能をAPIで提供。主な機能として加盟店管理では加盟店マスタ管理、加盟店精算用レポート作成、加盟店向けWEBページ(精算情報・個別取引照会)、取引管理ではオーソリゼーション・売上処理、国際ブランド処理、不正検知、動的途上与信(加盟店にて発生するカード取引の状況から、不正取引が行われていないか判断)となる。

さらに、決済事業に付帯する各種業務管理や、対外接続できる共通基盤も用意しており、金融機関や金融サービス事業者は、自社の事業展開に必要な決済ソリューション・共通基盤を選び、利用することが可能。各ソリューションはAPIで提供するため、低コスト・短期間・簡単に決済インフラの構築を実現することができるという。