最後に、IFAの会場で見つけた"スマートスピーカーじゃない"音声コントロール機能を搭載したスマートデバイスを紹介しよう。
まずはドイツのメーカー、Bragi(ブラギ)の完全ワイヤレスイヤホン「Bragi Dash Pro」。IPX7相当の防水仕様で、Alexaによるボイスコントロール機能を内蔵している。もしかすると、キッチンで水仕事をするときに使うなら、スマートスピーカーよりも相性が良いと言えるかもしれない。実機のデモンストレーションが行われていなかったので、実力のほどを確かめることはできなかったが、非常に興味をそそられるアイテムだ。
もう一つはドイツのスタートアップ、SENICのAlexa搭載スマートLEDライト「COVI」だ。形状はスマートスピーカーのように見えるが、オーディオをガンガン再生するためのスピーカーではなく、ボイスコマンドに応答できるぐらいのミニマルなスピーカーを備えている。趣旨としては、スマートLEDとAlexaを合体させることを目的とした、オシャレで賢いインテリアだ。2018年からホームページで先行予約を受付ける。
今回のIFAではスマートスピーカーが数多く発表されたことによってAIボイスアシスタントに注目が集まる結果となったが、話しかけることで操作できるスマートなデバイスは、今後スピーカー以外にも広がるかもしれない。私たちコンシューマーが「スマート」と感じられる要素はどんなものなのかを考えながら、AIボイスアシスタントまわりの進化を追いかけてみたいと思う。