今年1月に米ラスベガスで開催されたコンシューマエレクトロニクスショー「CES 2017」では、Amazonの音声AIアシスタント「Alexa」を利用できるスマートスピーカーや家電製品が数多く登場して話題になった。そんなAmazonの独走状態だった勢力図が変わろうとしている。米Googleによると、ドイツ・ベルリンで間もなく始まるコンシューマエレクトロニクスショー「IFA 2017」で、同社のAIアシスタント「Google Assistant」を搭載するスマートスピーカーをパートナー3社が披露するほか、年内にGoogle Assistantを統合した家電製品が登場する。今年5月にGoogleは開発者カンファレンス「Google I/O」で、サードパーティがGoogle Assistantを利用するためのソフトウエア開発キット「Google Assistant SDK」をリリースしていた。

Google Assistantを利用できるスマートスピーカーは、パナソニックの「GA10」、AnkerのオーディオブランドZoloの「Mojo」、Mobvoiの「TicHome Mini」。

GA10はリビングルームにとけ込む落ち着いたデザイン、迫力ある高音質なサウンドを特徴としたHi-Fiスピーカーだ。「OK Google、」とGoogle Assistantに話しかけて、リモコンを使わずに音声操作でGoogle Play MusicやSpotify、iHeartRadioなどからの音楽を楽しめる。

パナソニック「GA10」

Zolo Mojoはエントリー価格帯を狙ったスマートスピーカーだ。コンパクトなデザインに、Wi-Fi、Bluetooth、5ワットのスピーカーを備える。10月後半発売予定。TicHome Miniはアイスホッケーのパックのような形をしたコンパクトなスマートスピーカー。IPX6準拠の防水性能を備え、プールサイドのような電子機器が苦手な場所でも安心して使用できる。

AnkerのオーディオブランドZoloの「Mojo」

Mobvoiの「TicHome Mini」

Google Assistantは、ホームオートメーションではすでにHoneywell、Netatmo、TP-Link、Wemoなど70社以上の製品でサポートされているが、間もなく家電もGoogle Assistantで操作できるようになる。LG Electronicsなどが、洗濯機、乾燥機、掃除機などを発売する予定。スマートスピーカーやスマートフォン (Android、iOS)などGoogle Assistantを利用できるデバイスで、「Ok Google, start vacuuming.」と言うだけでロボット掃除機が掃除を開始し、「Ok Google, is the laundry done?」と聞くと、洗濯が終了したかGoogle Assistantが教えてくれる。