MinerGate 6.9(グラフ59~60)

MinerGate
https://minergate.com/

仮想通貨マイニングが流行しているという話はいまさら説明する必要がないと思う。せっかくなのでちょっと試してみた。どのツールを使うかの選択肢はいろいろあるのだが、今回はお手軽にできるということでMinerGate 6.9付属のベンチマークツールを使ってみた。

MinerGateの利用方法は簡単で、WebページからPC用アプリケーションをダウンロードしてインストールするだけだ。起動すると最初にユーザー登録が求められる(Photo31)ので、新規登録をすると、勝手にマイニングが始まる(Photo32)。

Photo31:アカウントの作成にはパスワードが求められるが、利用にはパスワードの必要が無いという謎仕様。ただしExtended modeではちゃんとパスワードが必要になる

Photo32:初期段階だと勝手にXMRのマイニングが始まっているので即止める

これを止めたあとで、上のBenchmarkタブを選び、ベンチマークを開始する(Photo33)と、8種類のマイニング速度を測定し(Photo34)、最終的にトータルスコアをだしてくれる(Photo35)。

Photo33:ベンチマーク中。BCN/XMR/XDN/DSH/FCN/INF8/MCN/QCNの8種類のマイニングを実施する

Photo34:結果。詳細データは一切出てこない

Photo35:せめて通貨毎のスコアくらいだしてくれてもいいと思うのだが

ということで試した結果がグラフ59である。ご覧のようにGeForce GTX 1080が圧勝というか、4倍以上の速度を誇っているのだが、そもそもこれ、まともにRadeon RX Vegaを利用出来ていないように思われる。

GeForce GTX 1080を使ったケースではPhoto35のようにきちんとGPUの名前が出てくるのだが、Radeon RX Vega 56のケース(Photo36)もVega 64のケース(Photo37)も、"gfx900, memory 8176Mb"としか示されないためで、なんというかマトモにRadeon RX Vegaを認識していないように思える。

Photo36:Radeon RX Vega 56のスコア

Photo37:Radeon RX Vega 64のスコア

おそらくだが、グラフ59でVega 56/64の結果はCPUでのマイニングのものと思われる。実際稼働中の消費電力を測定すると(グラフ60)、Radeon RX Vegaを利用している際の実効消費電力は120Wそこそこでしかない。

次のページで説明する通り、Radeon RX Vegaが動くとこんなもんでは全然利かないから、これはCPUがフル稼働しているのではないかと想像される。

そんなわけで、今回は評価なしである。MinerGateがRadeon RX Vegaに対応するか、Radeon RX Vegaに対応したほかのマイニングツールが出てくるまで判断は留保としたい。