SuperPosition v1.0(グラフ8~10)

Unigine
https://benchmark.unigine.com/superposition

2017年4月にリリースされた、久々のUnigineのベンチマークである。どんなものか? というのは以下の紹介用動画を見た方が早い。いかにも、旧ソビエト連邦時代の何かの研究室(ちなみに同社はロシアの企業である)を模した風景がなかなか美しい。基本は同社が提供するUnigine Engine 2を利用したベンチマークで、従来同社が提供してきたHeavenやValley、ジャンルは違うがCinema 4Dを使ったCineBenchなどと同じ位置付けだ。

起動するとこんな画面が登場する(Photo26)。ここでPresetをCustomにすることで、いろいろと設定を変更できる(Photo27)。解像度は最大8Kを超えるところまで用意されている(Photo28)が、今回のテストで利用している3200×1800pixelが見当たらないので、これはCustom設定(Photo29)で指定した。この状況で"Run"ボタンを押すと一連のベンチマークがスタートし、終了すると結果が表示される(Photo30)。

Photo26:APIはDirectXとOpenGLの2種類

Photo27:Texture QualityはLow/Medium/Highの3種類だが、Shaders QualityはLowから8K Optimizedまで6種類用意される

Photo28:プリセットの最大は、21:9の10240×4320pixelとなっている

Photo29:ResolutionにCustomを選ぶと手入力可能。動作しない数値を入力すると、色が変わって知らせてくれる

Photo30:結果はこんな感じ

ちなみにBasic版は無償だが、VRのテストやループさせてのストレステストを実行するには19.95ドルのAdvanced版が必要だ。995ドルのProfessional版は商用利用やコマンドラインのI/F、フレーム単位での分析やCSVでのレポート出力などが可能になっている。

ということで今回のテストでは

  • Graphics API:DirectX
  • Fullscreen:Enabled
  • Resolution:1920×1080/2560×1440/3200×1800/3840×2160
  • Shaders Quality:High
  • Textures Quality:High
  • Depth of Field:On
  • Motion Blur:On

として、それぞれ3回ずつ実施してそのフレームレートをまとめてみた。

さて結果だが、ここではほぼ全解像度においてGeForce GTX 1080が優位となった。解像度が上がると差は小さくなるが、それでも全域で同じ傾向であり、平均フレームレート(グラフ8)だけでなく最大フレームレート(グラフ9)や最小フレームレート(グラフ10)でも全く同じ傾向を示しているから、これはUnigine Engine 2がGeForceに適しているという事だと考えて良いと思う。ちなみに、Radeon RX Vega 56と64の差がそれほど無いのも面白いところだ。