上質な家具と共存するインテリア

セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズはランドロイドを通じて、人々の衣類や生活空間に対する様々なニーズを解決していこうと考えている。それは具体的にどんなことなのか。今回、紹介していたのは大きく3つだ。

まずは家電というより、家具であり、インテリアであること。そして、衣類をオンラインで記録・整理するオンラインクローゼットであること。それから、衣類についてのコンシェルジュになり、ユーザーに新しいファッションの楽しみ方を提供するものであること。1つずつ説明していこう。

モノ提案からコト提案まで。ランドロイドは衣類に関する悩みの解決や新しい提案が可能という

ランドロイドは、家電というよりは家具やインテリアのポジションを目指している。500Lの冷蔵庫より大きな筐体の存在感と、税別185万円からという仮設定された価格を考えれば、上質な家具と共存できるインテリアを意識しないわけにはいかないと考えるべきだろう。

正面はガラス、側面は天然木、センターのダイヤルと下のハンドル部分は本革を採用しており、長期間使用したときに劣化するのではなく、味が出る素材が選ばれている。天然木なので、一台一台が微妙に異なる風合いだ。組み合わせは4パターンで用意し、インテリアに合わせて選べる。

加えて、直感的に使えるデザインを採用しており、ユーザーインタフェースは中央の「サークルインタフェース」と呼ぶダイヤルのみ。これを回転することで、開ける扉の選択や、折りたたみを開始する。

サークルインタフェースは時計をモチーフにしていて、針を3時の位置に合わせると待機状態となって、最下段の衣類投入口(インサートボックス)を開けて衣類が入れられる。針を7時の位置に合わせると折りたたみ開始だ。折りたたみが完了すると、12時位置のLEDインジケータが青く光り、針を12時に合わせると中央の扉が開いて、きちんと折りたたまれた衣類が取り出せる。

7時というのがいかにも中途半端だが、これは、金環日食をイメージしたセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズのロゴ(切り込み角度)に合わせた遊び心ごころとのことだ。

最下段のインサートボックスに衣類を投入

中央のサークルインタフェースを回転して針を7時の位置にセットすれば準備完了

サークルインタフェースにはLEDインジケータが備わっていて、進行状況を表示する

たたみ終わると中央の取り出し棚(ピックアップ・トレイ)に衣類が仕分けられて終了。サークルインタフェースを3時にセットすると開く