説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhone上のデータ検索、どうすれば効率がいい?』という質問に答えます。

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ふだんはあまり意識しませんが、アプリが扱ったデータはアプリごとに保存されています。セキュリティを高める目的もあり、アプリが動作中に使用する領域(「サンドボックス」にたとえられます)はアプリごとに明確に分離されているため、アプリAが扱ったデータをアプリBから読み書きすることは原則的に認められません。

だからデータを探すときは、アプリごとに検索を実行することが基本となりますが、それでは非効率なために「スポットライト」が用意されました。アプリがスポットライトに対応している必要がありますが、いちどの操作で一括して検索することができます。

カレンダー関連のデータ検索を先ほどの例にあてはめていえば、『カレンダー』アプリを操作しての検索が原則ですが、スポットライト検索では『カレンダー』や『メモ』、『メール』などのアプリを対象に一括して検索できます。複数のアプリを対象の横断的な検索、言い換えれば「串刺し検索」ができるのです。

スポットライトは、WEB(インターネット上のホームページ)とWikipediaも検索対象に含まれます。スポットライト対応アプリ上のデータのみならず、インターネット検索もまとめて実行できるわけですから、アプリの個別検索よりはるかに効率的といえるでしょう。画面下の「Webを検索」をタップすれば、Safariを利用したWEB検索画面にそのまま切り替えることもできます。

さらにスポットライトでは、検索結果をタップしてアプリ画面へ遷移したあと、画面左上の「検索」をタップすればスポットライトの画面へスピーディーに復帰できます。検索を実行していくつかのアプリがヒットしたとき、アプリAに遷移してからスポットライトに戻りアプリBに遷移するという使いができますから、なんども検索を繰り返す必要がありません。より効率的にスポットライトを活用するための必須テクニックです。

スポットライト検索では、アプリを横断した検索やWEB検索をまとめて実行できます