また、基調講演ではExperience Cloudのコアとなる「Cloud Platform」の機能強化/新機能も発表された。同社のAI(人工知能)とマシンラーニングを統合したフレームワークである「Adobe Sensei」を、マーケティング分野に特化して機能強化した。

また、同社のクロスクラウドデベロッパーポータルである「Adobe I/O」とオープンAPI(Application Programming Interface)で、デベロッパーがCreative Cloudアセットやイベントにアクセスすることを可能にした。これによりデベロッパーは、クリエイティブファイルの変更や新しいCreative Cloudアセットの追加時に、自動的に最新コンテンツを更新することが可能になる。例えば、コーポレートロゴが変更された場合でも、最新のロゴを自動的に各コンテンツに組み込めるカスタムソリューションが構築できるようになる。

さらに、新機能として、タグ管理ソリューションである「Adobe Launch」も発表された。これは、タグのUI(User Interface)をアプリストアのようにすることで、作業効率を向上させるというもの。同社では「Experience Cloudとの連携構築、管理、継続的な更新をすると同時に、デベロッパーがコンテンツを市場投入するまでの時間を短縮できるだけでなく、Creative Cloudアセットを企業のワークフローに組み込みやすくなる」としている。

なお、Launchの初期導入パートナーには信用調査会社の米Dun&Bradstreet、米Facebook、米Twitter、ソフトウェア開発会社の米Zendeskが含まれているとのことだ。

展示会場の様子