液晶ディスプレイとキーボードの使い勝手はなかなかいい

液晶ディスプレイのサイズは11.6型で、このサイズのノートPCとしては一般的な1,366×768ドットの解像度だ。発色や明るさなども、使っていて特に気になるところはない。タッチ機能としては10点マルチタッチに対応している。少し目についたのは、液晶パネルと表面の強化ガラスとのあいだに空気の層があり、わずかながらも視差が生じている点だ。ただしズレの幅はかなり小さいので、タッチ操作に支障があるわけではない。

10点マルチタッチ対応で1,366×768ドットの液晶ディスプレイを採用

液晶ディスプレイの視野角はそれほど広くなく、斜めから覗きこむように見るとややコントラストが落ちる。とはいえ、普通に正面から見ている分にはまったく問題ない。

キーボードはテンキーなしの84キー構成で、標準的な日本語配列を採用している。キーピッチは約18.7mmで、デスクトップPC向けのフルサイズキーボード(キーピッチ19mm)とほとんど同じ感覚で入力できる。11.6型ノートPCではキーピッチが小さいものもあるなか、十分な大きさで違和感なく利用できるのはうれしい。強いて挙げるなら上下のカーソルキーが小さいのが気になるが、使っているうちに慣れるだろう。

キーピッチは約18.7mm。11.6型としては大きめで入力しやすい。キーボード周辺やパームレストはメタル調のヘアライン加工が施されており、高級感がある。タッチパッドはボタン一体型で、大きさは幅95×奥行き55mmだった

キーストロークは約1.5mmだ。入力時に「カクッ」としたクリック感があり、キーを押したことが確実にわかるようになっている。軽めキータッチということもあって、軽快にタイプできるだろう。本体サイズは11.6型と小型ながら、完成度が高くなかなか使いやすいキーボードだ。

インタフェースとしては、USB3.0×2、USB2.0×1、HDMI、100BASE-TX対応有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットが用意されている。コンパクトな11.6型ノートPCでありながら有線LAN端子が用意されているのは珍しい。ビジネスホテルの部屋など、有線LANしか備えていない場所もまだまだ多いため、何かと重宝するだろう。

左側面には電源ボタン、USB2.0、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、音量調節ボタンが用意されている

右側面のインタフェース類は、ヘッドホン端子、Windowsボタン、USB3.0×2、HDMI、有線LAN端子、電源コネクタ

無線通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n/acの無線LANとBluetooth 4.0に対応。Webカメラの有効画素数は約92万画素だ。センサーは加速度センサー、デジタルコンパス、ジャイロセンサーを搭載しているほか、底面部にBang&Olufsen製デュアルスピーカーが用意されている。