今やスマートフォンやタブレットだけでも仕事がこなせる時代です。とはいえ、複数の業務を同時に並行して進めたり、定型に収まらない作業を効率よく処理しようとすると、やはりノートパソコンの存在は欠かせません。私(富永)はここ数年、世界各地を移動しながら取材や業務を行っていますが、その中で「これ以外は考えられない」と感じるほど活用しているのが、ASUSの「Zenbook Duo」です。その理由は折りたたみできる大きなディスプレイを標準搭載しているからです。

  • 日々の仕事にかかせないASUS「Zenbook Duo」

    日々の仕事にかかせないASUS「Zenbook Duo」

Zenbook Duoは2024年に最初のモデルが発売になり、2025年モデルでマイナーチェンジが行われ、現在は2026年モデルが販売中です。ざっくりしたスペックは144Hz駆動に対応した14型・3Kの有機ELディスプレイを2枚搭載、CPUは高性能なインテル Core Ultra X9を採用、99Whの超大容量バッテリーを内蔵しています。さらに分離可能な脱着式キーボードも含め、重さは約1.65kgに収めています。

  • Zenbook Duo 2026年モデル

    Zenbook Duo 2026年モデル

私は前世代のモデルを1年以上使い続けていますが、実際にどのように便利なのでしょうか? まずはよく使う「横2画面モード」をお見せします。開くと19.8型のディスプレイサイズになりますが、これは真ん中のヒンジをはさんで、左右に14型のディスプレイを2枚並べたような形状になります。全体で1枚のウィンドウを開くような使い方は私はしませんので、ヒンジの存在も気になりません。左がメッセンジャー、右にブラウザなど、複数のアプリを左右に開いて使うことが多く、一般的なノートパソコンよりも広いデスクトップ環境が使えるため作業が快適に行えます。

  • 19.8型ディスプレイを14型2枚として使うことができる

    19.8型ディスプレイを14型2枚として使うことができる

Zenbook Duoの構造は、ヒンジでつながったディスプレイ&本体部分と、Bluetooth接続の薄型キーボードがセットになっています。この写真は前述したように私が使っている前世代のモデル。2026年モデルはヒンジ形状が改良され、2枚のディスプレイの間のギャップがより目立たなくなりました。

  • 折りたためる本体と分離式キーボードのセット

    折りたためる本体と分離式キーボードのセット

Zenbook Duoが便利なのは、大画面が使えない環境、たとえば狭いデスクの上や、新幹線車内のテーブルなどで、一般的なノートパソコンスタイルで使うことができることです。分離式のキーボードは普段は折りたたんだディスプレイの間に挟んで持ち運びできますが、片側のディスプレイの上にキーボードを載せたまま使えば、その外観は14型ディスプレイのノートパソコンそのものになります。

  • キーボードを載せれば一般的なノートパソコンスタイルになる

    キーボードを載せれば一般的なノートパソコンスタイルになる

本体を折りたたんでキーボードを収納した姿がこちら。このように2枚のディスプレイの間に、キーボードがはみ出さずに収納できる格好になります。持ち運びも楽に行えるわけです。

  • キーボードを挟み込んで持ち運びできる

    キーボードを挟み込んで持ち運びできる

また、キーボードを使わずに、ソフトウェアキーボードを表示して使うことも可能です。分離式キーボードは充電式ですが、万が一充電が切れてしまったときでも、下側のディスプレイにソフトウェアキーボードを表示して使うことが可能です。なお、ソフトウェアキーボードの上の空間は左右に細長いセカンドディスプレイとして使うこともできます。

  • ソフトウェアキーボードも利用できる

    ソフトウェアキーボードも利用できる

ディスプレイを縦に開けば、一般的なノートPCの倍の表示エリアを自在に使うことができます。この形状はデスクやテーブルの横幅が狭いときなどに有用で、この使い方も私はよく行います。

  • 縦方向に2画面形状も便利

    縦方向に2画面形状も便利

そして、最初に紹介したようにディスプレイを横向きにして、左右にアプリを並べる使い方も気に行っています。このように様々な形状に変形するZenbook Duoは、ニッチな製品のように思えて実用性の高いノートパソコンだと実感しています。

  • この使い方が一番気に入っている

    この使い方が一番気に入っている

本体の裏には折りたたみ式のスタンドがあるため、別途スタンドが無くともディスプレイ部分をちょうどいい角度で立てられます。また、前述したようにこの写真は私の使っている前世代モデルですので、2枚のディスプレイの間のヒンジの段差が目立ちますが、2026年モデルはこの段差が改良されています。

  • 背面スタンドがあるのでどこでも立てられる

    背面スタンドがあるのでどこでも立てられる

スタイラス入力にも対応。手書きで文字を書いたり、アイディアのラフスケッチを描きたいときなどに使えます。

  • スタイラスも使える

    スタイラスも使える

ノートパソコンに加えて外付けディスプレイを持ち運ぶという選択肢もありますが、Zenbook Duoであれば場所を問わず常に広い作業環境を即座に展開できます。一方、近年の超軽量ノートパソコンと比べると重さの面では不利ですが、それを補って余りある作業効率の向上が得られます。ただし、2026年モデルの価格は40万円台と高価であり、導入のハードルは低くありません。今後のモデルではこの完成度を維持しつつ、より手に取りやすい価格帯への展開にも期待したいところです。

  • 片時も手放せない相棒だ

    片時も手放せない相棒だ