設計変更に伴い、わずかにサイズ・重量が増した筐体

筐体が最大の特徴となるモデルだけに、筆者の小さな手のひらにも乗ってしまうほど小さいという点は変わらないのだが、ファンを搭載した分、確実にサイズは大きくなっている。MS-PS01Fの本体寸法は端子を含まない状態でW125×H37.6×D14mm。MS-NH1ではW100×H38×D9.8mmだったので、横幅以外は実際にサイズが増している。重量も同様で、約44gから約61gへ増加した。比較としてNEXUS 6、iPod Touch、MS-PS01F、MS-NH1、USBメモリ、SDカードを並べてみたので、大きさの参考としてほしい。

MS-NH1(前)に比べ、4mmほど厚みが増したMS-PS01F(後)の筐体。端に向かうほど厚みがなくなるデザインが施されているものの、高さは明らかに違う

MS-PS01Fの端子カバーを外して重ねると、本体縦幅は逆にMS-NH1(上)よりもMS-PS01F(下)のほうがごくわずかだが狭くなっている。とはいえ、持った感触としてはほぼ同じといっていい

左からNEXUS 6、iPod Touch、MS-PS01F、MS-NH1、USBメモリ、SDカードと並べてみた。MS-NH1と並べると横幅は確実に長くなっており、端子カバーを外した状態でiPod Touchと同じくらいのサイズになる

縦幅、横幅ともにわずかな変化ではあるが、テレビや液晶ディスプレイにHDMI端子を直挿しする場合は、この"ちょっとの差"が接続の自由度を左右することになる。実際に小型液晶テレビに接続してみたところ、ほんのわずかな段差によって、MS-NH1はOK、MS-PS01FはNGという端子があった。直挿しは各種モニターが発する熱の影響を受けやすい接続の仕方なので、そもそもあまり推奨されないものの、「ちょっと使いたい」というときには少々気になるかもしれない。

筐体にHDMIのオス端子が直付けされているため、周辺に段差などがなければ、テレビや液晶ディスプレイのHDMIメス端子に、本体をそのまま挿しこんで利用することができる

問題は、HDMI端子周辺に障害物がある機種だ。写真のHDMI端子の場合、入力1はそもそもどちらの機種でも接続できないが、入力1の使用を断念すれば入力2には直挿しできる可能性がある

実際に試してみると、入力2の下にあるごくわずかな段差が邪魔をし、MS-PS01Fを接続することができなかった。その場合、付属のHDMI延長ケーブルを利用して接続することになる

ファンを搭載していない分、厚みが均一なMS-NH1であれば、なんとか入力2のHDMI端子を利用することができた