INFOBAR A03

2015年2月中旬に発売予定の「INFOBAR A03」、開発元は京セラ。アルミ製で金属光沢があるボディと、「INFOBAR」シリーズでおなじみのタイル状のキーが再登場しているのが特徴だ。ただし、キーは物理ボタンではなく静電式タッチセンサーを採用。

サイズは縦131mm、横68mm、厚さ8.9mm、重さが130gと前機種である「INFOBAR A02」よりやや小型軽量化し、シリーズの中で一番の薄さだ。また、キー部分をなぞることで画面が表示される「スマートスイッチ」機能を搭載している。

OSはAndroid 4.4で、インターフェース面における特色はシンプルな使いやすさが追求されていること。「iida UI」のレイアウトやカスタマイズ性はそのままだが、「INFOBAR A02」の有機的なビジュアル効果が廃止され、サクサクとした動作になっている。

カラーバリエーションは4色。「NISHIKIGOI」、「POOL」、「MOCHA BROWN」、「SAKURA IRO」

ななめから見たところと背面

細長から薄型でシンプルなデザインに

2003年から12年近くに及ぶ「INFOBAR」シリーズを紹介してきたが、ケータイ時におけるデザインの魅力はスリムさとカラフルさにあった。シリーズ初のスマホ「INFOBAR A01」が登場した時、従来のシリーズの良さが損なわれるのでは、と心配した方もいたのではないだろうか。

しかし、テーパーをつけるまたは曲面を使う、など試行錯誤を行ないながらも新たにエッジの効いたデザインをスマホ上で実現。加えて、A01からA03へバージョンが進むにつれ薄型化が進み、スマホ版で代を重ねるにつれ「細長い」から「薄くてシンプル」という方向性で定着しつつある。

その一方で、「NISHIKIGOI」をはじめとするカラフルさや、ミニマムかつ持ちやすい作りという、当初からのシリーズコンセプトは健在。

また、スマホ版「INFOBAR」の人気の理由として大きいのが「iida UI」の独自性だろう。タイルキーを思わせるデザインに加え、操作しやすさやカスタマイズ性の高さが魅力だ。代を重ねるたびにエフェクトやキーの追加など変更を行ないつつも、「INFOBAR A03」では余分な要素をそぎ落とし、デザイン性と快適さのバランスが取れた作りになっている。 スマホにおいても個性を発揮している「INFOBAR」シリーズ。新たに「INFOBAR A03」が発売されるが、ブラッシュアップされた「iida UI」やauの最新ネットワークに対応しているなど、デザイン面以外の魅力も大きい。初代からのファンでなくともチェックしてみてよさそうだ。