INFOBAR2

2007年12月に発売された「INFOBAR」の後継機種「INFOBAR2」、開発は初代同様、鳥取三洋電機。「INFOBAR」シリーズのデザインを手がけるプロダクトデザイナー深澤直人氏の「四角い飴が口の中で溶けて丸みを帯び始めたかのようなかたち」というコメント通り、板状のデザインだった「INFOBAR」に比べて曲面で構成されたデザインになっている。

「INFOBAR」では飛び出していたアンテナも「INFOBAR2」では内蔵され、ワンセグ機能も搭載。他にもOCR機能、ICレコーダー、SD-Audioプレーヤーなど人気の機能にも対応している。

大きさは縦138mm、横47mm、厚さ15.5mm、重さ104gと、初代に比べ幅と厚み、重さが増しているが、丸みをおびたデザインで手になじみやすい形状だ。また、UIのデザインについても、深澤直人氏のディレクションによるミニマムデザインのアイコンが採用されており、現在流行しているフラットデザインを思わせる作りだ。

「INFOBAR2」のカラーバリエーションは「NIHIKIGOI」、「MIDORI」、「SILVER」、「WARM GRAY」

「INFOBAR2」の正面、側面、背面

INFOBAR A01

2011年6月、スマートフォンの普及に伴い、初のスマホ版「INFOBAR」として登場したのが「INFOBAR A01」だ。これまでは「au design project」の製品だったのが、本製品ではシャープが開発を担当した。

サイズは縦118mm、横63mm、厚さ11.8mm(最厚部: 12.1mm)、重さが113gと、スマホとなり従来のスリムなデザインとはかけ離れてしまったが、当時のスマホデザインでは珍しく側面から背面にかけてテーパーをつけており、持ちやすい形状になっている。

テンキーはなくなったものの、操作ボタンにおいて独自のキーの雰囲気を実現。また、OSにはAndroid 2.3.3を搭載し、UIにはアイコンとウィジェットを正方形と長方形でタイル状に配置した「iida UI」を採用している。「iida UI」の特徴である、アイコンサイズの変更や、使いやすいようなカスタマイズが可能な点は、この先のスマホ版「INFOBAR」シリーズにおいて受け継がれることになる。

カラーバリエーションは5色。左から「KURO」、「NISHIKIGOI」、「HACCA」、「CHOCOMINT」、「CHOCOPINK」

「INFOBAR A01」の背面と側面