ニコンイメージングジャパンが本日9月20日と21日に開催しているイベント「Nikon Digital Live 2014」ではデジタル一眼レフカメラ「ニコン D750」を発売前に体験できる。会場は東京・西新宿のベルサール新宿グランドホール。筆者もオープンと同時に入場し、D750をタッチ&トライしてきた。

「Nikon Digital Live 2014」は9月23日に大阪・梅田のハービスホール大阪でも開催される。

「Nikon Digital Live 2014」会場内の様子

会場直前の東京・ベルサール新宿。百数十人が並んでいた。開催時間は20日・21日とも10時から18時まで

D750だけでなく、D810のタッチ&トライも実施

まずは、D750の概要を復習しておこう。D750は9月12日に発表されたフルサイズ・ニコンFXフォーマットの新製品で、D610よりもコンパクトで軽く、高感度時の画質は上位モデルのD810に優るという。また、FXフォーマット機として初めて、チルト式液晶モニターとWi-Fi機能を搭載したことも大きな特徴だ。

市場価格は、ボディのみが230,000円前後、AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRが付属する「D750 24-85 VR レンズキット」が285,000円前後、AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRが付属する「D750 24-120 VR レンズキット」が308,000円前後と予想されている。

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では以下、写真を中心にイベント初日の様子を報告していこう。

美女と恐竜、どっちを撮りたい?

「Nikon Digital Live 2014」の会場内には、D750とD810の実機を試用できる撮影体験コーナーをはじめ、説明員がD750やD810をはじめとする製品に関する質問にマンツーマンで対応する説明カウンターが設けられている。撮影体験コーナーでは、自分のSDカードやCFカードに撮影データを記録して、持ち帰ることができる(ただし、SNSやブログなどWebへの公開は不可)。

【D750実写サンプル】絞り優先AE(F1.8 1/160秒) 露出補正:+0.3 ISO100 ホワイトバランス:オート 焦点距離:20mm レンズ:「AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED」原寸大画像を見る)

モデル撮影コーナー。思わず撮影に没入してしまうのは、D750の軽さとグリップ感ゆえか

恐竜撮影コーナー。チルト液晶でローアングル撮影を試したり、秒間6.5コマの連写性能を確かめられる

プロ写真家の作品ギャラリー。4K液晶テレビによるスライドショーも常時上映

ニコン、デジタル一眼レフに下克上時代到来か

セミナーステージでは、プロ写真家による講演が行われる。トップバッターの阿部秀之氏は「デジタル一眼レフ戦国時代を制す」として、D750とD810の違いについて、わかりやすくまとめた資料や自身の作品を交えながら解説した。

D750のポジショニング。D810の弟分でもなく、D610の後継機でもない

薄さとボディ構造の比較。阿部氏いわく「フィルムの一眼レフの薄さに戻った」

D750とD810、仕様と機能の比較。機能面で下克上が起きている

続く、大和田良氏は「メルボルンの旅」での作品から、D750の新機能についてのインプレッションについて講演した。

3軸方式のチルト液晶モニターを利用した作品

DISO12800とISO100で撮影した夜景を比較

D750のキャッチコピーは「攻めよ、表現者。」

D750実機ギャラリー (クリックで拡大とスライドショー)。グリップを握っているのは女性の手だ

会場内には内部構造の展示も。モノコック構造の設計、帝人の炭素繊維複合素材「Sereebo」やマグネシウム合金を採用している

会場中央にはニコン製品がずらり

望遠レンズ体験コーナーには「AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR」も

64ビットOSに対応したRAW現像ソフト「Capture NX-D」の説明コーナー