キーボードの進化と、サードパーティー製キーボードへの期待
日本人にとってLINEやiMessageは非常に重要な「スマートフォンを使う理由」になっている。その要となるのは、カメラ性能やスタンプかわいさももちろんだが、やはり文字入力だ。今回iOS 8で、Appleは「QuickType」と呼ばれる新しいキーボードの機能を導入した。
QuickTypeのデモはWWDCでは英語で行われたが、いわゆる日本語の予測変換のような機能だ。しかし、単なる漢字変換の予測以上に文脈を呼んだ予測を行ってくれる。
例えばメッセージで「ディナーに行きたい?それとも映画?」という質問が来ていたときに、QuickTypeでは「ディナー」と「映画」と「わからない」という選択肢を表示してくれる。
あるいは、ビジネス上のメールを書いているときに「明日、画面のコンテンツについて話さなければなりません。ミーティングは、」まで書くと、「キャンセルされました」「リスケされました」「変更されました」という候補が出てくる。ちなみに、別の文脈で「ミーティングは、」まで書くと、「画期的」「素晴らしかった」などと表示される。
タイピングを少なくしながら、意図通りの入力を行えるようにする機能として、QuickTypeを用意している。英語だけでなく、日本語を含む14の国や地域の言葉から対応し始める。
また、日本のユーザーにとって期待をあおったのがサードパーティー向けのキーボードへの対応だ。基調講演を聞く限りでは、キーボードの入力方法を司るインターフェイスだけなのか、日本語の場合変換機能まで含めてキーボードを開発できるのかはわからない。