すでに当サイトでも報じた通り、2014年4月15日より、パナソニックは2.5インチ2in1ノートPC「Let'snote MX3」シリーズのInstantGo対応モデルを「MXシリーズプレミアムエディション」として受注を開始した。直販サイト「Panasonic Store」限定で、322,457円(税込み)から販売されている。

今回はその「CF-MX3HDXBP」(以降CF-MX3と略)をテストできる機会に恵まれた。InstantGo対応をさて置いても、12.5インチ液晶にDVDドライブ標準装備、さらには512GBのSSDにXi(LTE)対応という豪華装備が魅力的な製品だ。早速使用感等をレポートしてみたい。

InstantGoに対応した12.5インチ2-in-1ノート「CF-MX3HDXBP」。同社直販サイトでのみ、322,457円(税込み)から販売されている

■[製品名] Let'snote MX3 (CF-MX3HDXBP) 主な仕様 [CPU] Intel Core i7-4600U (2.1GHz) [メモリ] DDR3 8GB  [グラフィックス] Intel HD Graphics 4400 (CPU内蔵) [ディスプレイ] 12.5型ワイド液晶 (1,920×1,080ドット、タッチパネル) [ストレージ] 512GB SSD [光学ドライブ] DVDスーパーマルチドライブ [サイズ/重量] W301.4×D210×H21mm/約1.210kg [バッテリ駆動時間] 約10.5時間(JEITA 2.0) / 約15.5時間(JEITA 1.0) [OS] Windows 8.1 Pro 64bit [直販価格] 322,457円

InstantGoモデルというと、InstantGoという語感から、ついiPadのようにスリープ状態から即座に復帰できる機能だけを考えがちだが、これは半分誤りだ。Windows 8より実装された「コネクテッドスタンバイ」、即ち一見スリープしていても、30秒に1回SNSやメールの通信を行う機能を改称したものが"InstantGo"。Atom搭載のWindows 8タブレットだと標準でサポートされている機能だが、これを「Core i7-4500U」搭載ノートで実現したのがCF-MX3の凄いところ。

一方で、InstantGo対応モデルは0.3秒でのスリープ復帰が要件の1つとなっている。本機のようなビジネス用途向け、しかもロングバッテリでスリープ状態とアクティブ状態を行き来する使い方がメインの場合、これは大きなアドバンテージとなる。

通常版とは一部装備に違いあり

それでは外見からチェックしよう。Let'snoteといえば銀色ボディというイメージがあるが、今回テストしたのはマットな質感を持った「ジェットブラック」。「シルバーダイヤモンド」よりも見た目的には重い印象だが、全体が引き締まり精悍なイメージがより強調されている。

天板はおなじみボンネット構造で、強度を確保する設計。カーボン素材に軽量発泡素材を挟み込むことで軽さと強度を確保している

底面はメインバッテリ以外にハッチ等は見当たらない

ACアダプタと本体を合わせて持ち運んでも約1.44kg台(実測値)と軽い

ボディの造形は通常版のCF-MX3と共通だが、InstantGoモデルは有線LAN非搭載のほか、ブルーレイではなくDVDドライブに変更されている点に注意したい。InstantGo化に伴うコストアップを装備のグレードダウンで吸収したようにも見えるが、どちらかといえばタブレット機的な利用シーンを強く意識した結果だろう。通常版にはない無線LANをワンプッシュでオン/オフするスイッチが追加されているのがその証左となる。

HDMIとD-Sub15ピン出力の中間に有線LANの残滓が確認できる。ヘッドフォン出力のすぐ左にある四角いものが無線切り替えスイッチだ

左側面に付属タッチペンを収納可能。本体最後部の穴(両側面にある)には別売のストラップを固定できる

前面右手には電源スイッチ等があるが、ボリューム調整ボタンのすぐ右に画面の回転ロックボタンがある点にも注目だ

通常版はBDドライブだが、InstantGoモデルはDVDドライブ。ドライブは肉抜きの穴が多く、軽量化を意識していることがわかる

CF-MX3にはXiの通信モジュールが標準で内蔵されている。残念ながらdocomoのSIMカード調達が間に合わなかったためLTE通信は試せなかったが、外で作業する機会が多い人には嬉しい装備だろう。

デバイスマネージャ(左)によると、Xiの通信モジュールはSierra Wiress製「EM7330」だった