自動車の免許を取るときには道路標識を覚えますよね。駐車禁止、追い越し禁止など、さまざまな道路標識があります。さて、これらの道路標識は誰が作っているのでしょうか。国土交通省 道路局企画課の担当者にお話を伺いました。

標識は国土交通省と警察庁の管轄

――日本の道路標識はどのようにして決まっているのでしょうか?

国土交通省と警察庁で共同所管している「標識令」という省令があるのですが、道路標識はここで規定されています。

――例えば、新しい標識を作るなどの場合、どのような過程でデザインが決まるのでしょうか。

それがどのような内容の標識かで、まず国土交通省と警察庁のどちらの管轄かが決まります。管轄が決まったら、それぞれの内部で標識の原案を作成します。その後、改正の決済や官報への掲載等を経て……となりますね。

標識デザインは内部で作る

――ということは、外にデザインを発注したりとか、そういったことはないのですか?

基本的には内部で行います。過去にデザインを外注してといったことがあったかも分かりませんが、少なくとも原案は全て内部で作成しているはずです。

――デザインの原案が決まったら、それを外部のデザイン会社にリファインしてもらって……ということはあるのですか?

いえ、それもあまりないですね。基本全て中で作業します。非常に複雑なものとかそういったものがあれば別ですが。

――落石注意とか、デザイン性が求められるものもあると思うのですが?

「国連標識」といって、国際的に共通の標識もあります。その「落石注意」なども国連標識のデザインを採用しています。

道路標識のデザイナーは追跡困難

――企業のロゴデザインの場合には、例えば色指定であるとか、縦横比が決まっているとかあると思うのですが、標識ではそういったことは決めていないのですか?

種類によって寸法等を厳密に定めていないものもあります。企業のロゴなどとはその点で異なっていますね。

――ということは、昔のこの標識のデザインの原案を誰が作ったかなどをたどることは難しいのでしょうか?

そうですね。個人を特定することは大変難しいと思います。

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いかがでしたか?

誰もが目にする道路標識ですが、そのデザインは基本、担当省庁の中で全て制作されているのです。ちょっと驚きませんか?

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(高橋モータース@dcp)