RightMark Multi-Thread Memory Test 1.1(グラフ36~37)

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冒頭でも述べたとおりRMMAのテストは今回掲載しないが、先にSandraでメモリアクセス関連が大幅に改善された様子があったので、RMMTだけは実施してみた。

まずグラフ36がReadの結果である。1 Threadだと8.3~8.6GB/secで、これはRichland/Kaveriで差は無いのだが、Richlandがその先は10.5GB/sec前後で頭打ちになっているのに対し、Kaveriでは(やや傾きが鈍るものの)17GB/sec前後まで右肩上がりで上昇しているのがわかる。

KaveriではHSAの実装に絡んでメモリコントローラというか内部のInterconnectを設計しなおしており、この際にメモリコントローラの効率が大分改善したようだ。これがKaveriの性能改善に大きな効果を及ぼしているように思える。

次にグラフ37がWriteの結果であるが、こちらは1 Threadのときも明確にBandwidthが向上している。しかもこちらもKaveriでは8GB/sec弱まで右肩上がりで向上しており、4.5GB/sec弱で頭打ちになっているRichlandとは大きな違いになっている。

詳しい分析はRMMAを通して行いたいと思うが、AMD製CPUにおける一番のボトルネックはこのメモリコントローラ周りの性能だと個人的に考えており、これがKaveriによってやっと埋まった事で、IvyBridge/Haswellに大分近づけるようになったのではないかと思う。