ソニーは7月24日、「Aマウント」のレンズ交換式カメラ新モデル「α58」を発表した。発売は8月9日で、価格はオープン。交換レンズ「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM II」「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」の2本が付属する「Wズームキット」と、「DT 18-135mm F3.5-5.6 SAM」のみ1本が付属する「高倍率ズームキット」の2パッケージが用意される。推定市場価格はいずれも85,000円前後。

「α58」

APS-CサイズCMOSセンサーを搭載する「α」シリーズのエントリー向け新モデル。CMOSセンサーに新開発のものを採用するほか、エントリー向けモデルながら「OLED Tru-Finder」(有機ELファインダー)が搭載された点が特徴。CMOSセンサーの有効画素数は、従来モデル「α57」の約1,610万画素から約2,010万画素へと大幅に向上した。

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エントリーモデルとして初搭載となるOLED Tru-Finderは、サイズが0.39型で、表示画素数が144万ドットと高精細表示が可能。視野率は100%、倍率は約0.88倍(50mmレンズ無限遠、-1m-1時)となっている。

新機能として「ロックオンAF」「オート追尾フレーミング」が搭載されるなど、初心者向け機能が強化された。ロックオンAFは、被写体を全体のサイズで認識し、合焦率を向上させるというもの。人物の顔などで追尾していた従来のAFでは難しかった、動く被写体の撮影時でも合焦しやすくなった。AFポイントは15点(3点クロス)。

「ロックオンAF」と従来のAFのイメージ

背面の液晶モニターはバリアングル方式となっている

また人物撮影時に、プロカメラマンが用いる三分割法に基づく構図で自動トリミングを行ってくれる「オートポートレートフレーミング」も強化。被写体が2人の構図でもキレイにトリミングされるほか、被写体が動く場合でも使用できるよう「オート追尾フレーミング」が追加された。また、「オートマクロフレーミング」も搭載され、人物撮影以外に花のマクロ撮影などでも利用できる。

そのほか、トイカメラ風など15種類のフィルターを適用できる「ピクチャーエフェクト」や、シーンに応じた最適な設定が自動で行われる「プレミアムおまかせオート」などを備える。

主な仕様は、撮像素子が有効約2,010万画素・APS-Cサイズ(23.2×15.4mm)のExmor APS HD CMOSセンサーで、マウントはソニーAマウント、対応感度がISO100~ISO16000(オート時はISO100~ISO3200)。背面のモニターは約46万ドット・2.7型の液晶方式となっている。

記録メディアはメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能。記録形式は静止画がJPEG、RAW(RAW+JPEG可能)、動画がAVCHDおよびMP4となっており、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/60i。付属バッテリーの撮影可能枚数(CIPA準拠)はファインダー使用時が約690枚、液晶モニター使用時が約700枚。

本体サイズは約W128.6×D77.7×H95.5mm、重量は本体のみで約492g、バッテリーとメモリースティック PRO デュオを含む状態で約573gとなっている。

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