ソニーは17日、「Aマウント」のレンズ交換式カメラ新モデル「α37」を発表した。発売は6月15日で、価格はオープン。本体のみのパッケージと、交換レンズ「SAL1855」(「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM」)が付属する「ズームレンズキット」、SAL1855に加えて「SAL55200-2」(「DT 55-200mm F4-5.6 SAM」)が付属する「ダブルズームレンズキット」がラインナップされる。推定市場価格は本体のみが60,000円前後、ズームレンズキットが65,000円前後、ダブルズームレンズキットが85,000円前後となっている。

「α37」

「Aマウント」を採用する「α」シリーズの新エントリーモデルに位置付けられる製品。エントリー向けではあるが、ファインダーを搭載するなど本格派志向のユーザーをターゲットにする。ファインダーは「α」シリーズ伝統の、高性能透過ミラーと電子ビューファインダーを組み合わせた「Translucent Mirror Technology」を搭載。

電子ビューファインダーは、視野率100%、視野角36.2度、有効144万ドット相当の高画素表示と、視認性の高い「Tru-Finder」を採用。Exmor APS HD CMOSセンサーで捉えた画像を高精細にファインダー内表示することが可能になっている。

エントリー向けではあるが、連写速度は最高7コマ/秒(テレコン連続撮影優先AEモード)と、高速連写が可能。狙った瞬間を逃さず被写体を撮影できる。

また、3月に発表された「α57」と同様に、「オートポートレートフレーミング」を搭載。人物撮影時に、三分割法に基づく構図となるように自動でトリミングを行う。トリミングされた画像は、ソニー独自の「全画素超解像技術」により、画質劣化を抑えてサイズアップされる。もちろん、全画素超解像技術を利用し、2倍相当まで画質劣化を抑えてデジタルズームを行う「全画素超解像ズーム」にも対応。

初心者向けの機能としては、トイカメラ風など15種類のフィルターを適用できる「ピクチャーエフェクト」や、シーンに応じた最適な設定が自動で行われる「プレミアムおまかせオート」などを備える。

主な仕様は、撮像素子が有効約1,610万画素・APS-Cサイズ(23.5×15.6mm)のExmor APS HD CMOSセンサーで、マウントはソニーAマウント、対応感度がISO100~ISO16000(オート時はISO100~3200)。AFは位相差方式の15点(3点クロス)AFセンサーを搭載。背面のモニターは約23万ドット・2.7型の液晶方式を採用する。

記録メディアはメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCカードが利用可能。記録形式は2D静止画がJPEG、RAWないしRAW+JPEG、3D静止画がMPO、動画がAVCHDおよびMP4となっており、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドットだ。付属バッテリーの撮影可能枚数はファインダー使用時が約450枚、液晶モニター使用時が約500枚(いずれもCIPA準拠)。

本体サイズは約W124.4×D84.7×H92mm、重量は本体のみで約448g、バッテリーとメモリースティック PRO デュオを含む状態で約506gとなっている。

背面のモニターは、ローアングルやハイアングルからの撮影に便利な可動式


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