NECならびにNECアクセステクニカは30日、モバイルWiMAXルータの新モデル「AtermWM3800R」と専用クレードル「PA-WM08C」を発表した。2月7日より発売する予定で、価格はオープン、店頭予想価格はAtermWM3800Rが18,000円前後、専用クレードルが3,000円前後の見込み。本体カラーには、ピンク、ホワイト、ブラックの3色を用意。
前モデル「AtermWM3600R」と比べて、小型化・軽量化を実現。本体サイズは約W89.6×D52×H12.8mmの"ほぼ"カードサイズ、重量は約80gとなっている。AtermWM3800RのWiMAX最大通信速度は、下り40Mbps、上り15.4Mbps。本体に小型の有機ELディスプレイを設けたことで、ステータスなどを大幅に把握しやすくなった。バッテリ残量(数値)、接続中の回線種別(WiMAXや公衆無線LAN)、更新ファームウェアの通知などを表示する。
無線LAN(Wi-Fi)は2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに対応。ルータ機能のセキュリティは、MACアドレスフィルタリング、マルチSSID(ネットワーク分離機能)、WEP(64bit/128bit)/ WPA-PSK(TKIP/AES) / WPA2-PSK(TKIP / AES)。接続機能は「らくらく無線スタート」と、WPSをサポートする。
内蔵バッテリでの駆動時間は、連続通信が最大約8時間、連続待受(Wi-Fiオン/WiMAXオフ)が最大約20時間、休止状態(Wi-Fiオフ/WiMAXオフ)での待機が最大約250時間。休止状態からは約6秒で復帰する。充電はmicroUSB端子を使い、PCのUSBポートと接続することで、充電とWiMAX通信を同時に行える。Windows Vista / 7 / 8、Mac OS X 10.8/10.7/10.6/10.5であれば、ドライバのインストールは不要。
また、スマートフォン/タブレットとの連携性が大きく向上。AtermWM3800Rとの接続は、従来と同じ「AtermらくらくQRスタート」によるQRコードで簡単に行えるほか、AtermWM3800Rを緊急的な予備バッテリとして利用できるようになった。AtermWM3800RとスマートフォンをUSB給電ケーブル(付属)で接続すると、AtermWM3800Rの内蔵バッテリを使ってスマートフォンを充電可能。AtermWM3800R本体のバッテリは使い切らず、残量が20%になると給電をストップする(設定で40%、60%にも変更できる)。
Android版の専用アプリによって、休止状態のAtermWM3800Rをスマートフォン/タブレットから復帰させる機能も実装した。カバンの中からAtermWM3800Rを取り出さずに、手元のスマートフォン/タブレットでWiMAX/Wi-Fi通信を復元できる。
そのほか、WiMAXと公衆無線LANの自動切り替え機能を強化。対応する公衆無線LANサービスとして、従来のUQ Wi-Fi、Wi2 300/プレミアム、BBモバイル、ホットスポットに加えて、ワイヤレスゲート、ケーブルTV Wi-Fiをサポートした。これらの公衆無線LANサービスと契約していれば、WiMAX接続と公衆無線LAN接続をAtermWM3800Rが自動的に切り替えてくれる(WiMAXを優先、公衆無線LANを優先といった設定も可能)。
専用クレードル「PA-WM08C」は、AtermWM3800Rの充電機能に加えて、100BASE-TX対応有線LANポートを装備。専用クレードルを使うことで、AtermWM3800Rをホームルータとしても利用できる。