ということで

2013年中の動きについて、簡単(?)にロードマップをご紹介した。ちなみに今回はPCロードマップということで、Tablet系については特に触れていないが、2013年はTabletのマーケットでIntel/AMDとARM陣営がいよいよ本格的にぶつかり合う年である。GPU的にはPowerVR陣営 vs ARM Mali陣営 vs NVIDIAという、これも中々見ごたえがありそうな争いが激化してきそうだ。ただ逆に言えばPCマーケットは、(Haswellの投入などはあるにしても)それほど激しい動きにはならないかもしれない。

ただ2013年は、水面下での動きは壮絶なものであろうと予測される。それは次世代プロセス技術の行方である。今のところはIntelが22nmとFinFETの量産化に成功したことで頭一つ抜けているが、そのIntelにしてもその次の14nmの行方に関して、妙にコメントや発表が少ないのが気になるところ。そしてTSMCの20nmプロセスと、さらにその先の14nm FinFETプロセスの実現可能性は、2014年以降の業界全体に影響を及ぼす。一方28nmで遅れを取っているGLOBALFOUNDRIESも14nm FinFETで一気に追いつこうとしているが、TSMCにせよGLOBALFOUNDRIESにせよ、14nm FinFETの世代はトランジスタこそ14nmでの製造ながら、配線に関しては20nmのままという予定であり、ということはGLOBALFOUNDRIESは20nmプロセスも同時に立ち上げなければいけないという意味である。このあたりの進捗具合がそのまま2014年以降の製品動向にモロに響いてくる訳で、「嵐の前の静けさ」というのが2013年に一番相応しい状況ではないか、と筆者は予想している。