今となっては超重量級。しかし雑誌やコミックの見開きをちゃんと読むならこれくらいの大きさはほしい

パンパンになった腕を休ませるため、さらに日をおいて……最後に挑戦するのはiPad 2だ。

わかっていたことだが、持ってみると、デカい! 重い! その重量はなんと601グラム。iPad miniの倍、kobo Touchの3倍以上である。iPadが出た当時はPCに比べてなんて軽いんだ! なんて感動していたものだが、7型タブレットが出揃ってきた今となってはiPadは完全に自宅用である。かく言う筆者も外出時にはiPad miniばかり持ち歩くようになってしまった。

まあそれはさておき、実験をしなければならない……あのう、しなきゃダメですかね……? もう結果はわかってるんだから、何もライターの生命線である腕を三度酷使することもないと思うのだが、しかし一度やりだしたことを途中でやめるのも悔しい。根性でやり遂げることにしよう。

2日ほど悩んだ末にiPad 2を持ち、実験開始。……うっ、やはりズシッとのしかかる重さがある。これは重量だけでなく、その大きさゆえのホールドのしにくさも大きな原因だ。iPad miniも決して持ちやすいとはいえないが、iPad 2はそれ以上である。滑り止めもないし、がしっとつかむように持つこともできない。考えてみれば600グラムというとエントリーモデルの一眼レフ本体くらいの重さがあるわけで、それを片手で数十分キープしろというのは無茶なのである。

なにくそ、負けるものか。テニスで鍛えた腕力を見せてやる! と気合を入れなおしてがんばってみたものの、28分であっさりとギブアップ……まさか30分もたないとは思わなかった。重い物を持ったまま同じ体勢を続けるのがこんなにきついとは。あと、テニスで鍛えたのは右手なので、左手で実験していた今回はまったく関係なかったことに終わってから気づいた。

・記録:28分
・教訓:来年は自分を大切にする
・トリビア:本当に限界を迎えると腕の筋肉が痙攣する

……ということで、大型から小型まで、様々なデバイスによる読書スタイルの疲労度を検証した。終わってみると、iPad 2が一番早く疲れて、kobo Touchが一番楽だったという当たり前の結果が出てしまい、果たしてこの企画を実践した意味はあったのだろうかという疑問が沸き上がってきているわけだが、願わくば皆さんの電子書籍ライフにおける肥やしのカケラにでもなれば幸いである。