NECアクセステクニカの「AtermWR8165N(STモデル)」は、IEEE802.11b/g/n(2.4GHz)に対応した理論値最大300Mbpsの無線LANルータ。大幅に小型化した本体、ホワイト/ネイビーブルーのクールなカラーリング、スマートフォンなどでもQRコードで簡単設定、高い通信感度などが特徴だ。

ラインナップとしては、AtermWR8165N本体のみのほか、2010年発売のUSBスティック型子機「WL300NU-GS」をセットにした「AtermWR8165N(STモデル)USBスティックセット」も用意されている。2012年11月下旬の時点で、AtermWR8165N本体のみの実勢価格は最安付近で3,000円程度、USBスティックセットは5,000円程度と、値ごろ感が高いのも魅力だ。

まずは外観から見ていこう。ベースカラーはやや寒色系のホワイトで、「POWER」などのインジケータ文字は明るめのネイビーブルー。インジケータは薄い黄緑で柔らかに光り、本体の側面/上面/底面などが緩やかな曲面になっているなど、黒やグレーを基調としたよくある無線LANルータとは雰囲気が違う。

本体のカタチと色使いがポイント

薄い緑色のインジケータも良い雰囲気

「AtermWR8165N(STモデル)USBスティックセット」のUSB子機

本体サイズがW34×D76×H109mm(重量は200g)というコンパクトさとも相まって、良い意味で無線LANルータらしくないファッショナブルなデザインだ。これだけコンパクトで、デザイン的にも一工夫されているとあれば、置き場所に困ることはないだろう。

10BASE-T/100BASE-TX対応の有線LANポートは、WAN×1、LAN×3

縦置き時の底面にはリセットスイッチとルータ/ブリッジ切替スイッチ

インタフェース類は、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN×4(WAN×1、LAN×3)、ルータモード/ブリッジモード(ルータ無効の無線LANアクセスポイントモード)の切り替えスイッチ、リセットスイッチ、らくらく無線スタートスイッチだ。LANポートが3つあるので、例えばリビングや個人ルームに置くならば、テレビ、レコーダー、ゲーム機など3台の機器を有線LAN接続できれば十分だろう。足りない場合は有線LANハブを追加すればよい。

NECの13.3型Ultrabook「Lavie Z」の上に置いてみた。AtermWR8165Nの大きさがイメージできるだろうか

「AtermWR8165N(STモデル)USBスティックセット」には、USBフレキシブルケーブルも付属する

らくらく無線スタートは、同機能に対応した無線LAN子機との間で、ボタンを押すだけで接続設定が完了する機能だ。同様の機能としてWPSにも対応している。また、スマートフォンやタブレットとAtermWR8165Nの無線LAN(Wi-Fi)接続は、QRコードを使って簡単に設定可能だ。これについては、およびAtermWR8165N側でのインターネット接続設定については、次ページで紹介しよう。

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