JAXAは、星出彰彦宇宙飛行士の長期滞在ミッション参加にあたって、テーマソングを公開した。同テーマソングの作詞・作曲は、シンガーソングライターの河口恭吾氏が手がける。同楽曲は8月8日より、iTunesでの楽曲配信、およびレコチョク、ドワンゴ、music.jpでの着うた配信が行われる予定だ。

左から博報堂・松澤氏、シンガーソングライター・河口氏、JAXA・上野氏

今回のテーマソング企画は、JAXAが星出宇宙飛行士のISS(国際宇宙ステーション)長期滞在ミッションの広報・普及活動の協力企業を公募した際に博報堂が持ち込んだもの。星出宇宙飛行士は、第32/33次長期滞在クルーとして、7月15日にソユーズ宇宙船に乗ってISSへ旅立つ。

テーマソングの作詞・作曲を担当した河口氏は、「宇宙をテーマに(楽曲を)書くのは初めてだった」ということで、JAXAのホームページを中心に、プロジェクトについての調査をした上で楽曲に反映したという。

その甲斐あってか、歌詞の中には、同プロジェクトで行われるメダカの飼育に触れた「メダカの学校も今じゃ宇宙にあるから おいでよ 君をまっている」といったくだりや、「さかさまに浮かんでこなすよミッション 今日15回目の朝焼けがまぶしい」など、宇宙の情景を想像したフレーズが並んでいる。

この企画を担当した博報堂の松澤氏は、河口氏も交えた事前の打ち合わせで、星出宇宙飛行士から挙げられた「チームワーク」、「地球」、「帰る場所としての家」などといったキーワードについて触れ、これらを含めた楽曲にできたと語った。

また、JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部事業推進部長の上野精一氏は、テーマソングをリリースすることによって、これまでリーチできなかった人たちにも同プロジェクトのことを知ってもらえればとコメント。同テーマソングは、星出宇宙飛行士のPRを行う際のBGMとして使われる。

ちなみに、星出宇宙飛行士がこのテーマソングを聞いたかどうかという点に対して、上野氏は「この曲はできたてのほやほや。ただ、バイコヌールで打ち上げの最後の準備をしている星出に届けられたとは聞いています」と語っており、本人の感想は今後の発表を待つことになりそうだ。

同テーマソングについては、JAXAのWebページにて試聴することができる。