CineBench R11.5(グラフ27~28)

MAXON Computer GmbH
http://www.cinebench.com/

マルチコアの性能が得やすい代表例として、まずはCineBenchを。グラフ27はレンダリング性能比較である。Single CPUの場合、素の性能はCore i7もPhenomもあまり変わらない(X4 965のみ突出しているのは、これが3.4GHz駆動のためだろう)が、MP構成ではそのピーク性能が明確にでる。面白いのはTurbo COREで、Singleの場合は勿論動作周波数が下がる分性能の落ち込みに繋がるが、MPではどっちみち全コアがフル稼働なのでTurbo COREが効きにくい(というか効かない)。なので、MPの場合にはむしろTurbo COREを無効にしたほうが、余分なオーバーヘッドが少なくて済む事が個々から見て取れる。

一方グラフ28のシェーディングについては、基本的な処理はGPUで行われるから、CPUはいかにGPUに処理を行わせるかに専念することになる。こうしたケースでは、やはりSingle Thread性能がものを言うことになり、結果もこれに近いものとなっている。このケースでもRandom Access性能が効くのか、X6 1090T(2.4GHz)が最高速なのは面白い。